確かに、感情はポジティブな方が良いと思うわけです。ポジティブな感情の方が心地良いですから。
主観的なウェルビーイングでも、ポジティブ感情は大事な要素だと言われています。感情がポジティブな状態であれば、確かに過ごしやすいと感じます。
一方で、人間は、ネガティブな感情に傾きやすいものです。ネガティブな感情はそのままでいるのも嫌だし、だから、何とかその状態を回避したいわけです。
そのまま、ネガティブな感情で居続けるのは苦痛であり、どうしてもその状態から逃れたいわけです。
だから、ネガティブな感情は嫌で、だからこそ、ポジティブな感情でいたいわけです。それは当然です。
それはあまりに明らかな事であり、ネガティブな感情は嫌だから、いつでも、ポジティブな感情であろうとしてしまいます。
でも、人間の心は、ネガティブにも傾き、ポジティブにも傾くものです。そして、程度も様々で、強い感情の状態もあれば、弱い感情の状態もあります。
心が落ち着いていると、感情の揺らぎも小さく、波も小さい時もあります。ネガティブな感情もないですが、ポジティブな状態でもない時もあります。
それが心の状態であり、色んな状態があり得るわけです。
だから、いつでも、確かにネガティブな感情は嫌ですが、ポジティブな感情でなくてもおかしくないんです。
ネガティブなのか、ポジティブな感情なのか、よく分からない、曖昧な、複雑な心の状態で良いんです。
それも心の状態であり、決しておかしくはないし、そのような心の状態をただそのままにしていればいいんです。
ネガティブな心の状態は必ず抑制し、回避されなければならない事は無いし、常に心の状態はポジティブな状態でなければならない事も無いんです。
分かりにくい感情は、人はそれをどう取り扱っていいか分からず、何とかしないといけないのではないかと思ってしまいます。
でも、むしろ、その心の状態をそのままにしておくんです。別に、その状態が何かを示していて、それを明らかにして、手を打たないといけない事はないんですから。
人はそのような状態をそのまま受け止める事が苦手です。何か落ち着かず、何かをしなければならないと思ってしまうわけです。
ですが、そんな事はないんです。自分の心は自由であり、ネガティブな心も自分の自由であり、ポジティブな心も自由であり、そして、ポジティブでないといけないなんて事はないんです。
まずは、心の状態をただ受け止める。よく分からなくても、曖昧な心の状態をそのままにして受け入れる。そういう事が大切なんです。