人間は感じる生き物です。
実は、あらゆることを感じています。自分はただ気にしていることにばかり意識を集中させてしまっていますが、実は色んなことを感じているのです。
日頃の嫌なこと、不安なこと、悩み事、心配事、色んなことを想起しては考える。そして、ストレスを感じる。疲労を感じる。
そういったことは意識しなくても簡単にできます。やりたくなくても、気が付いたらやっています。
特に対策しなくても、意志を持たなくても、自然とやっています。
ですが、そのままにしておくと、ネガティブなことにずっと囚われ続け、反芻し、一人で疲れてしまいます。
しかも、自分にとって、役に立たないことも多く、生産的でもありません。放っておいても、何も改善しないし、回復もしません。
だから、人間は立ち止まらなくてはなりません。立ち止まって自分と向き合って、ストレスと疲労を感じている状態から抜け出さなくてはなりません。
人間は、ストレスやそれに伴う疲労感を感じるだけではありません。自分が感じるものは、自分の中のストレス源だけではありません。他にもたくさんあります。
ただ自分が気付いていないだけです。というより、ただ自分が自分の中のストレス源だけにしか気付いていないだけです。
ですから、いったん立ち止まって、自分が感じていることをあらためて感じてみるのです。
まずは、ストレスを感じていることを、客観的に感じる。そこからはじめてもいいのです。
頭も疲れている。そのことをもあらためて感じるのです。きっと、目も疲れているし、肩も疲れているかもしれません。
身体は実はあちこちが疲れています。いつもはストレス源に囚われているので、気付きもしませんが、腰も足も、喉も口の周りも、手も指も、とにかく色々と疲れているのです。そういったことにひとつひとつ気付いて、感じてみるんです。
感じるとは感覚的なことですから、疲れや痛みだけではなく、皮膚は風を感じているし、部屋の温度にも湿度にも敏感に感じているし、音も感じています。
自分が感じていることを丁寧に探っていくと、心が落ち着いてきます。冷静になってきます。冷静さとともに、感度も上がってきます。鼓動も感じます。
無意識に感じてしまっている状態から、冷静さを媒介として、色んなことを感じている自分から解放されるのです。
頭も回復するし、身体も回復します。疲れた心も回復します。冷静さは、回復する時間を作ります。
ですから、一度立ち止まってみるのです。自分をよく感じて、冷静になって、回復するのです。