焦っていると、上手くいきません。
焦りは、自分の中にくせのようにあって、もしくは、ドーパミンドリブンによる仕組みとしてあって、無意識のうちに自ら生み出してしまうわけです。
焦りは、不安感を生みます。焦っているから時間が無いと感じ、追い込まれるわけです。そして、「このままだとやばい」という観念が心を支配し、不安が生まれます。不安の種が無くても、焦りが出発点になって、根拠が無くても不安感が生まれます。
また、焦りは、プレッシャーを生みます。実は、誰も自分にプレッシャーなんかかけていないのですが、内的な仕組みが自動的にプレッシャーをかけてきます。
そして、ストレスを生みます。焦りが、不安感を、また、プレッシャーを生み出す事によって、それがストレスになります。ストレスが、疲労を生みます。
疲労感は、ドーパミンの枯渇によるわけですが、つまり、焦りは意欲を低下させます。ドーパミンの枯渇によって、モチベーションを低下させます。とにかく、何もかもが、「面倒くさい」わけです。
そして、飽きやすさも、焦りが生み出します。
時間が無いという感覚も、自分の中の焦りが生み出します。時間が無いから焦るのではなく、焦るから時間が無いわけです。
そのくらい、焦りは問題になり、自分の中のあらゆる仕組みでネガティブなものを生み出すわけですが、これを回避する為には、「冷静さ」を取り戻すという事です。
心の落ち着きです。冷静になる事です。冷静さが、焦りを抑制します。
冷静になる事によって、自分が焦っている事に気付けます。要するに、マインドフルネスという事です。
冷静さによって、自分が焦っていて、それによって不安になっていて、プレッシャーを感じていて、ストレスを感じていて、意欲も減退して、疲れているという事に気付きます。
それは、すなわち、冷静さによって時間を生み出すという事です。
焦りによって時間が無くなっていたわけですが、冷静によって時間を生み出すという事です。
その意味で、焦りと冷静さは、全く逆の方向性を持っているわけです。
焦りは不安を高め、冷静さは不安を静めます。焦りはプレッシャーを感じ、冷静さはプレッシャーを軽減します。ストレスもそうです。
意欲は焦りによって減退し、冷静さによって意欲は高まります。焦りは何でも面倒くさくしてしまいますが、冷静さが集中して取り組む力を取り戻します。
焦りは禁物です。ですが、人はすぐに焦ります。でも、大丈夫です。冷静さが焦りを解消します。無かった時間を取り戻してくれます。