人間は、日常の中で、常に神経を使って警戒しています。そして、色んな事を気にしています。注意を怠らないという事です。
そのような緊張状態とストレスの中を生きているわけです。
もちろん、日常とは人間社会の中にいるという事でもあって、無意識のレベルで、身体の仕組みとして、周囲にいる人間に対しても注意を怠らず、緊張とストレスの状態にあるわけです。
そのような脳内の緊張とストレスの状態は、脳の中で、あらゆる想像と、場合によっては妄想を生み、そして、思考をもたらすわけです。
当然、そのように絶え間ない緊張とストレスの状態にあるわけですから、それは、いずれ解放してあげなければなりません。そうしないと、頭の中が暴発しかねないわけです。もしくは、不安感や、場合によっては、憂鬱感、絶望感が深くなって、つらさに精神が疲弊してしまうわけです。
身体は、人間の活動の中心であり、人間は行動と学習の生き物であるわけです。身体を使って行動し、習慣化し、そして、学習していくわけです。
そのような生き物であるわけですから、脳内の緊張やストレスも、身体の行動により解放するわけです。
脳内の緊張やストレスの状態を、脳でどうにかしようしても上手くいきません。頭で、思考で、何とかしようとしても、緊張やストレスはなかなか解放してくれません。
それより、身体です。身体を使って行動する事です。身体に張り巡らされた神経は当然脳にもつながっているわけですから、身体による行動が、無意識レベルで、脳内の緊張やストレスを緩和してくれるわけです。
緊張状態やストレス状態は、ある種の力です。脳内に蓄えられた力です。この力は、脳にそのままにしておくことはできませんから、解放してあげないといけません。
緊張も、ストレスも、脳の疲労感も、そして、物事に対する理解も、苦しみも、全部、脳内のエネルギーになるんです。力になるんです。
そして、この力を原動力にして、人間は活動するんです。この力は蓄えたままにしてはいけません。かえって、頭だけでなくて、身体も疲れてしまいます。
ですから、この力を外に出すんです。解放するんです。
身体を使って何らかの形で行動するんです。行動する事が身体をそれに応じて動かし、そして、習慣になるんです。習慣が、自分自身に新しい学習をさせるんです。そのようなプロセスを通して、脳内に溜まった力を発揮するんです。そして、解放するんです。
緊張は緩和されなければなりません。脳内の力は身体を通して解放されなければなりません。