人間は、概念を作る生き物です。そして、概念を操る生き物です。
概念とともに、人は生きていくんです。
概念は不確かなものです。曖昧であり、無形であり、事実とは異なります。ですが、それでも、人は概念を頼りにします。概念に頼ることなしに生きていくことは困難です。
この世界には、たくさんの事実があります。確かなものがそこにあって、それを頼りに生きているわけですが、それだけでは生きていけない面もあるんです。
事実と事実の間を、概念で埋めるんです。
あたかもそこに実体があるかのようにして、それを頼りに生きていくんです。
それを足場にすらして、生きていくんです。過去には無くて、未来にもないかもしれないけど、今そこに概念があるなら、その概念を足の踏み場にして、そこを渡っていくんです。
概念は創造される。無いところに作り出すわけですから、それは創造物です。不確かでありながら、その概念を創造して、それを頼りにして、生きていくんです。
概念に効力があるかどうかは自分次第です。概念に対する自分の理解や明確さが、その概念の力を高めます。
かつて存在しなかった概念を、人は新たに作りだし、そして、それとともに、生きていくんです。
この世界の多くの部分は、概念から成り立っています。すべてのパーツが概念ではないとしても、多くのパーツは概念です。
概念は、捉えどころが無いように見えて、人によっては確かであり、また、人によっては解釈が異なり、それでも、人は概念を当てにして、概念の力を借りて、概念の力を強くして、強く感じて、それを自分の力にして、支えにして、そうやって人は生きていくんです。
概念の鎖をつなぎ合わせて、何度も結び直して、つなぎ直して、自分なりに概念を強くして、それを支えに、人は生きていけるんです。
その概念が他の人にとっては効力が無くても、自分にはその効力があるなら、概念はそれで十分であり、それを自分の力にして、生きていくんです。
概念は創造物であり、その意味で自由です。いかようにも作り出すことができ、それを自由自在に使いこなすこともできるんです。
概念を自由に操り、それを力にして、自らの生を強くしていくんです。
例え、ひとつの概念が効力を失っても、効力のある概念をかき集めて、また、自ら概念を作り出して、それを自分の力にして、それを支えに生きていくんです。
概念は確かに不確かでありながら、それでも、概念はいつでも自分の力になるんです。