言葉は、人と情報をやり取りする為に非常に有効なのですが、それよりも前に、人の心の状態を明確にする事に凄く役に立ちます。
根源的に、自分の心がどのように感じているのか、それを言葉にする事で、より自分を理解する事が出来るわけです。
言葉が無ければ、自分の心の状態をどう取り扱えばよいかわからず、また、どう処理してよいか分からず、感情を発露したり、喚き散らしたりして、何かしら気持ちを訴えようとはするかもしれませんが、結局どうしていいか分からないから、何かに当たったり誰かに当たったりしてしまいます。
人が、人と会話をしたいのも、自分の心の状態を何らか安心させたり温めたかったりして、何か交流したかったりするわけです。
何か人と話をしたい要件があるかもしれませんが、それ以前に、人と心の交流をしたいわけです。話す内容は何だって良かったりするんです。
より言葉を巧みに操れるようになれば、心の状態をより明確にできて、相手の心に強く共感を与える事も出来るし、和らげたりも出来るわけです。
自分より相手の方が言葉の使い方が上手であれば、その人と話をする事で、安心ももらえたりするわけです。
逆も一緒で、その人の心を、自分の言葉で安心させたり喜ばせたりする事が出来るわけです。
もちろん、言葉には限界があります。心の状態を完全に明らかにはできません。ですが、それでも、言葉によってより明らかに出来るわけで、それだけでも十分心は満たされるわけです。
より言葉を知り、言葉の使い方が分かれば、自分の心も安心させてあげる事が出来ます。
自分と向き合って、自分と対話をして、自己分析をして、自己理解を高めるわけです。
自分の心の状態が分からなければ、自分自身不安ですが、それも自分の言葉で明らかにしてあげる事によって、自分の心は安心するわけです。そのようにして、自分で自分をストレスから解放し、不安な状態から助け出してあげる事が出来るわけです。
心は、安心したり、満足したり、解放されたり、明らかにされる事を求めています。その事に、言葉はとても有効なんです。
人と情報をやり取りするという意味でのコミュニケーションには、言葉はとても有効ですが、その前に大事な事は、人の心です。
人の心を安心させ、癒し、ストレスや苦しみから解放させるんです。自分の心もいつもそのような事を望んでいます。そして、自分の心に対して言葉はとても有効です。
自分の心の為に、言葉は有効なんです。心の状態をより明らかにして、安心を与えてくれるんです。