人間は、不安を持つ生き物です。そして、寂しいと思う生き物です。誰かに関わってもらいたいと思う生き物です。
だから、誰かに関わってもらっているうちは不安は軽減し、寂しさは軽減して、生きていけるわけですが、関わってもらえなくなると、不安や寂しさが高まって生きづらくなります。人とは、そういう生き物です。
逆に、人は自ら何かに関わっていると、不安は軽減します。そして、寂しさも軽減します。その意味で、人は何かに関わる事が重要なわけです。
自ら何かに関心を持ち、そして、積極的に、関わろうとする事が、不安や寂しさを消し去って、楽しく幸せに生きられると言えます。
人は、何かにコミットする事が重要です。それはある意味なんでも良いわけです。どんな対象でもいいわけです。それにコミットし、集中していると、それが幸せにつながるわけです。
その意味で、集中はとても重要です。何かに意識を向けて集中するんです。意識を何かに集中させる事が、人を幸せに感じるようになっているんです。
そして、それを可能にするのも、何かに関心を持つ事です。何かに関わろうとする事です。関心を持ってもらうのを待つではなく、また、関わってもらうのを待つのではなく、自ら何かに関心を持つんです。何かに関わろうとするんです。
何か関心を持つ対象は、凄い事である必要はありません、また、他の人も凄いと思う必要はありません。自分だけがそれに関心を持てば、それで十分なんです。
そして、自分が関心を持つ対象は、何でもいいんです。些細な事でいいんです。自分のそばにあるものでいいんです。遠いところから引っ張ってくる必要はないんです。
そんなものはいくらでもあるはずです。よく見れば、そこにあります。何も無いと思う場合は、それをないがしろにしているはずです。ちゃんと見れば、すぐそばに自分が関心を持つ何かは見つかるはずです。
そういうわけで、人は関心を持つ力が重要なわけです。そして、生きていく為に必要なわけです。
とは言え、関心を持つ力は、本来備わっています。ただそれを発揮していないだけです。もしくは、過剰に何かに関心を持たないといけないと思っているだけです。
関心を持つ力を自然と発揮する事で、それで十分幸せに生きていけます。注意は自分のそばにあるものに向ければそれで十分で、そこに意識を集中させればいいんです。関心を向ける意識の集中は過剰である必要はないんです。ただそこに向けるだけです。