人間は苦しみを抱える生き物ですが、この苦しみを無視するわけにはいきません。
苦しみの感情を抱えるのは嫌ですから、それを無いものにしたいわけですが、そのようにしても、苦しみはずっと付きまといます。
人間は、苦しみを感じるとそれがつらいから、瞬時に回避しようとしてしまいます。生存のためには必要な本能ですが、それを続けていると、ずっと苦しみは自分の中に温存され続けますから、いつか大きくなって、いずれは向き合わざるを得ません。
ですから、むしろ、自分の苦しみに向き合う事が大切です。苦しみですから、感情的には辛いですけど、それでも自分なりに向き合って、その根源にあるものを明らかにする事は大切です。
人間は、自分の苦しみの根源を突き止めて、理解して、解読して、それを乗り越えようとする事が生きていく上で最も重要であるわけです。
苦しみの根源に、自分の生きる意味や理由が見つかるわけです。それこそが、自分が何のために生きるのか、ということのヒントがあるわけです。
そもそも人には自分自身の中にはじめから生きる理由なんてありません。
ですが、生きていくとともに、生きる理由が形成されていくんです。ただ、それが何なのか、なかなか自分では認識できないんです。
そして、それを明らかにするヒントが、自分の抱える苦しみの中にあるんです。ですから、その苦しみを放っておくわけにはいかないんです。
とは言え、苦しみですから、触れたくはないし、無いものであってほしいし、むしろ、それを避けて逃げ出したいくらいなわけです。
ですが、それだと、いつまでも、自分が何の為に生きていくのか、分かりません。分からない限り、生きる事がただ生きのびるだけになって、真に生きる理由が見つからないままになってしまいます。
だから、本当は遠ざけてしまいわけなんですが、それを遠ざけずに、向き合ってその根源を明らかにするんです。明らかにして、自分の生きるヒントを見つけるんです。
そして、その苦しみを明らかにして苦しみを乗り越える事が出来れば、きっとその先に、自分らしい生き方が見つかるはずです。ぼんやりとかもしれませんが、生きる道筋が見えてくるんだと思います。
いつも苦しみはそばにあります。自分の中に、あるいは、自分の底の方にあります。それと向き合うんです。
向き合っても、すぐには無くなりません。今日向き合っても、明日向き合っても、きっとまだそこにいます。
ですが、それでも苦しみと向き合い続けるんです。