自分が本当に気にしているつらい事は、意外にも自分自身よく分かっていなくて、無意識にそれを避けてしまいます。あまりにつらいから、その事に気付いてしまうと、きっと深く傷ついて、立ち上がれなくなりそうだから、それを回避してしまうわけです。
だから、それを自分自身気付かないように、ずっとそのまま触らずにしておきたいわけです。
ですが、気が付いたら生きるエネルギーが減退しているわけです。いつもエネルギーが切れ気味で、疲れやすく、元気が出ないわけです。
ずっと、つらい事に蓋をしていると、その時は気付かず傷つかないわけですが、エネルギーが無くなって、生きていく意欲も無くなってしまいます。
ですから、結局は、自分のつらさには向き合わざるを得ないわけです。向き合って、それを明らかにしないといけないわけです。そうしないと、いずれ生きていく力を失ってしまいます。
つらさの奥底には、自分が本当に生きていくためのヒントが隠されています。生きる力が隠されています。
つらさに向き合わないと、自分が本当に生きる理由を明らかに出来ないわけです。人には、生きていく理由があります。生きていく目的があります。ですが、本気になって見つけようとしないと、それは見つかりません。
そして、それを見つけなければ、生きるエネルギーが低下し、生きる力を失ってしまいます。ですから、自分の生きる理由、あるいは、生きる目的、つまり、生きる意味を見つけてあげるんです。
それは、つらさの深いところ、心の奥底に眠っているんです。自分でもそれが何なのか分からないわけですが、深いところに沈殿しているんです。
そして、何かの拍子に表に出てきたときに、まるで火傷をしたように、心の傷みを感じるわけです。それがつらいから、普段は蓋をしているんです。
ですが、あまりにそのままだと、つらさは回避できるものの、生きる力は失われてしまうわけです。
ですから、つらさから逃げずに、真正面から向き合うんです。自分自身と向き合って、つらさと向き合って、心の傷みと向き合って、その奥にあるものを明らかにするんです。
言葉として明確になるまで自問自答し、心の反応を確認し、心の傷みとともに、言語化して、明確にするんです。
心は確かにつらく、傷みを感じますが、同時に、その事が生きる理由を明らかにするんです。生きる目的が表れてくるんです。
時間はかかりますが、自分と辛抱強く向き合い、つらさを向き合い、少しずつ傷みとともに言葉にして、明らかにするんです。きっと生きる目的や意味が見つかります。