人はみなお金のことを気にしています。この世界では、生きていくのに必要なものを得るためにはお金が必要ですから、どうしてもお金のことが気になります。
古来は、お金は存在しなかったでしょうが、現代はお金が不可欠です。お金は生きていく上で欠かせないものです。何を得るにも、何をするのも、お金がかかるのです。
ですから、お金は生活を続けていくためには必要であるわけで、より多く持っていた方が良いに決まっています。
そして、資産をいかに増やすか、投資をいかにするかということに関心が集まっていて、実際日経平均株価も上昇中であるわけですから、投資信託やインデックスのことが気になってしょうがないわけです。
お金は貨幣でもあるわけですが、貨幣の価値は価格として表現するわけです。現金として資産を持っていても良いわけですが、例えば、株価が上昇中であるわけですから、みな貨幣を株に交換しておきたいわけです。そうすれば、株価の上昇とともに、資産は増え続けることになります。
株も商品のうちですが、商品には基本的に価値の指標として価格をつけていて、価格は基本的に貨幣価値としての価格で表現するわけです。
ですから、株の価格の上昇は、貨幣価値に対する相対的な価格の上昇として現わされるわけです。
貨幣も株も、この世界のありとあらゆる商品は、価値があり、同時に価格がつけられるわけですから、株価の上昇は、相対的に、貨幣価値の低下と同義ということになるわけです。
ですから、現金としても貨幣価値は下落し続けるから、株(あるいは投資信託)という商品を買うわけです。買うというか、貨幣を株に交換するわけです。
株価とは、企業価値を反映しています。企業は、企業活動という努力あるいは成長により新たな商品を生み出しますが、新たな商品の成立条件は以前の商品より高い価値を持つことです。そうでなければ、その新たな商品は売れません。
つまり、企業の価値は、企業努力あるいは成長の結果であり、それが企業活動のことであって、企業が存続しているということは、企業が価値そのものを持っているということです。
資本主義経済においては、企業が存続する限り、というより、企業が存続し続けることが資本主義経済のエンジンですから、企業価値を表す株価は上昇し続けます。
それは、そのまま、相対的に、貨幣価値が下落し続けることと同じです。これは単に、インフレーションの説明をしていることと同じです。
経済のエンジンは、企業の活動であり、従業員あるいは労働者、要するに、働いている人たちの努力そのものであるわけで、それが経済的価値であり、それが株価に反映するとともに、貨幣価値の下落につながっているわけです。