毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

自己肯定の方法。「心の行為」を振り返る。

よく自己肯定感を持つことが大事と言われると思います。でも、どうやって自己肯定感を維持してよいか分からないってことありませんか。

 

どうしても、人と比較して、自分の方が優れているとか、そういう相対比較によって自己肯定感を維持しようとしてしまいます。実質的には有効ですが、常に他の人と比較し続けないといけないですし、それでは、劣等感を感じたときにとても辛いし、常に優越感で自分を維持し続けないといけなくなります。この戦略は、結局上手くいかないように思います。人生、実際負け続ける事の方が多いですから。

 

周りの人から肯定してもらって自己肯定感を維持するという戦略も、常に誰かに頼らないといけなくなりますし、自分の相手をする誰かも大変です。パートナーなどにその相手をさせてしまう事がよくあると思いますが、それでは相手が疲弊してしまいます。だから、出来れば、他の人に甘えずに、自分で自分を肯定してあげることが大事だと思います。

 

そこで、自分で自己肯定する方法について考えてみたいと思います。先に言いますと、大事な事は、自分の「心の行為」に着目して、これを常に振り返る事だと思います。

 

自分で頑張っている自分にちゃんと気づいて、自分を認めてあげる。これが自己肯定につながるわけですが、それを出来るだけ、毎日自分のやってきたこと、やっている事について振り返って、自己肯定をしてあげることが良いと思います。

 

例えば、違う例ですが、「今日は仕事を頑張った。」「仕事の成果を出した。」「朝ちゃんと起きて、いつもの習慣をきちんとやった。」「きちんと掃除した。」など、の事を振り返って自分を肯定してあげる。それでも良いんですが、私が今回言いたいのは、そういう事ではなくて、自分の「心の行為」について、認めてあげることです。

 

「心の行為」とはなんでしょうか。上に挙げた「掃除をした」とか、「仕事をちゃんとした」とかは、具体的な実践の事であり、行動の事です。「心の行為」とは、思いやりとか、心づかいとか、そういうものです。他者へ向けられる気持ちに関わっていることが多いかもしれません。「心の行為」に関する動詞は、「思う」「想う」「心がける」など、心に関することです。もちろん、他者への想いであることが多いですが、そうでない場合も含まれます。

 

そのような「心の行為」について、今日の一日、この数日、一週間、常に振り返る事が大事だと思います。「他の人に心を砕いて接した」などの行為も、自己肯定感に関しては、とても大事な行為です。人にとって、自分を支えるもの、肯定するものというのは、分かりやすい成果のような事ではないんだと思います。多くの実践や行動は、人の心から発動して起こるものです。心から出発する行為こそが、自分の努力や頑張りの一歩ですし、これに気付くのは、自分しかいないのです。この自分の「心の行為」を、毎日丁寧に見て、気付いて、労って、認めてあげることが、確かな自己肯定感につながるはずです。

 

自己肯定感とは、どこで感じるかというと、心だと思います。だからこそ、心の行為は大事なのです。自分もあるときその事に気付いて、つらく苦しいとき、自分の「心の行為」に気付くようにしています。

 

そして、心の行為に気付くには、心に余裕があって、落ち着いている時です。心を失って、焦っているときは、自分の心の行為に気付けません。だから、毎日、そういう時間を出来るだけ取って、内省することが大事だと思います。

 

そして、この心の行為を振り返る事を、習慣のように毎日やる事が良いと思います。習慣になってくると、心も穏やかで落ち着いた時間が毎日確保できるようになりますし、自己肯定感も保たれやすいです。

 

自分を自分で自己肯定することは本当に忘れやすいものです。むしろ、日々の中で、つらい事や不安な事があると、容易に自己否定に陥ってしまうと思います。でも、自分の「心の行為」を常に振り返ってみてください。きっと自分を認める習慣が身について、自己肯定感が得られるようになると思います。