毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

大事な人を傷つけたとき。いかに自分を変えるか。

自分の妻や夫、パートナー、家族、恋人や友人。自分が大事だと思っている人を傷つけた事ってないでしょうか。私は、たくさんあります。妻とは長い付き合いになりますが、大事にしているつもりなのに、思わぬ時に余計な事を言って、傷つけてしまう。私のように、特に男性の場合、子供の頃からの言葉遣いや思考のパターンのせいで、相手を傷つけてしまったという人は多いのではないでしょうか。

 

傷つけた後に、「しまった」と嘆いても遅い。というような事は、本当に多々あると思います。そして、反省したつもりだったのに、しばらくして、また同じような事をしてしまう…。こんな自分は嫌ですし、変えたいですよね。私は変わりたいです。思い返すと反省ばかりですが、これでも自分なりに、随分変わってこれたとも思っています。でも、まだまだ変化の旅は終わりません。大事な人の為でもあるし、それは自分の為でもあると思っています。そこで、大事な人を傷つけたとき、いかに自分を変えていくか、という事について考えてみたいと思います。

 

まず、ひとつ目に言いたい事は、自分を認めて肯定するところから始めるという事です。この場合つらいのは、相手を傷つけた原因は自分であるという事です。自分が悪いと自覚することは本当につらい。そして、自分を責める。でも、自分を責めたところで傷つけられたのは相手ですから、何の解決にもなりません。確かに、反省すべきは自分でしょう。でも、自分を責め抜いて、自分で自分を否定しても、何も始まりません。一方で、自分なりに相手に対してちゃんと接しようとか、ちゃんと話そうとか、歩み寄ろうとか、努力してきたことはあると思います。心を砕いてきたことはあると思います。それが相手の求めている事からは遠く及ばなかったとしても、自分なりに頑張ってきたはずです。だから、自分で自分を認めてあげることが大事だと思います。自己否定をする必要はないと思います。

 

少し余談になるかもしれませんが、人間は、身体や感情に基づくコアの部分の自分と、頭でっかちでジャッジする自分がいます。ジャッジする自分が、コアの自分を責めたてるわけですが、そうではなく、コアの自分を受け入れて、認める。これが大事です。頭は使い方が大事です。自分の中に自分が二人いると想定してよいと思います。フロイトや、そのアイデアを参考にしたドゥルーズガタリは、そういう人間のメカニズムについて説明していますし、日本でも、泉谷閑示先生は「『普通が良い』という病」の中で「頭」と「心」と「身体」を分けて、似たようなことを説明しています。自分で自分をコントロールする事は可能だと思います。内省する力、内観する力と言っていいかもしれませんが、とても大変ですが、繰り返しですが、大事です。

 

次に、自分を認めて、癒して、落ち着いたら、ゆっくりと時間をかけて、相手が何をもとめているのか、考えてみるのがよいと思います。もし聞ける状況だったら、直接聞いても良いと思います。自分に素直になって、そして、相手にも素直になる。やはり、ここから始めると思います。そして、相手が普段から自分に何を求めていて、自分の何がいけなかったのか、変えないといけないのか、こういう事を考える取り組みは、心の余裕、冷静さが大事です。自分を責めるのではなく、自分を肯定したうえで、心の余裕を持って、内省してみましょう。

 

そして、自分の何を変えていけばよいのか、分かってきたら、どうやって実践していくのか。これまでに自分が習慣のように振る舞っていた事が、悪い習慣となって相手を傷つけているわけですから、その悪い習慣を変えていかないといけません。習慣を作る事は確かに容易ではないですが、方法論はあります。習慣の取り組みは、馴染みのない事を取り組むトレーニングのようなところがあります。習慣化のはじめは、慣れない事ですから、言い方を変えれば、身体にとっては不快なことです。でも、その不快な事を継続的にやっていけば自然と不快でなくなり、自動化してきます。脳の記憶学習の仕組みです。相手を傷つけてきた悪い習慣を変えるのも同じです。悪い習慣を軽減させていく、無くしていく取り組みは不快な事でしょう。でも、継続できれば必ず変化します。そして、変化には数週間かかります。一日二日では変化は訪れません。でも、大事な人をこれから傷つけずにやっていくわけですから、これは素晴らしい取り組みなはずです。

 

大事な人を傷つけるというのは、本当につらい事だと思います。大事に思っているのに、その相手を自分が傷つけるわけですから。反省は必要です。でも、自分を責め続けて自己否定に陥っても何も始まりません。自分にとっても相手にとってもプラスにはなりません。それより、自分をしっかり認めて、しっかり内省して何を変えるべきか考える。そして、習慣化のように、相手を傷つける悪い習慣を変えていく。大変な作業かもしれませんが、一緒に幸せに近づくわけですから、絶対に前進できます。

 

過去を振り返れば、多くの反省はあるかもしれません。後悔もたくさんあるでしょう。でも、今からでも遅くはないはずです。小さな一歩は確かな一歩になります。結果的に相手だけでなく自分も幸せになれるはずです。自分を認めて私と一緒に取り組んで行きましょう。