「上手くなる」事を意識的に取り組むという事には、たくさんのメリットがあります。
上手くなると、今こうして何かに取り組んでいる時に、やりながら、そのプロセスをとともに、実感として「上手くなった」という実感が得られます。上手くなったという実感は、嬉しさとか喜びとか、ポジティブな感情がもたらされます。これは、ひとつのメリットです。
そして、今取り組んでいる事が、上手くなっていく事で、面白く感じられるという事です。面白いと思えると、また、それをやりたくなります。「面白い」は、何かをやる事を支えてくれます。
「楽しい」も同じです。今それをやりながら、上手くなると感じるとともに、それは楽しく感じられるわけです。
また、「上手くなる」事を中心として進めていくと、そのフィードバックは、自分で感じる事が出来るという事です。上手くなっているかどうかの確認は、基本的には、自分が感じて決めるわけで、他の誰かが決めるのではありません。
ですから、自分以外の誰かや何かに、評価軸が無く、それらを気にする必要がありません。上手くいった、いっていないを、自分で決められる、自分で判断できるというのは、とても重要なメリットです。
上手くなる対象は、大それたものである必要がありません。自分がいつもやっている事で十分です。人が「凄い」と思うような事である必要はなく、自分から遠い事を対象にする事もないわけです。ただ、自分がやっている対象について、分析したり、工夫をしたりして、改善出来れば、それが「上手くなった」事をすぐにもたらしてくれるわけです。
そして、上手くなる対象は、意外と、たくさんあるんです。料理をするでも、片づけをするでも、何をするでも、どれも上手くなる対象ですから、そのひとつひとつをちゃんと注目して、丁寧に扱っていけば、それらが上手くなった時、喜びや楽しさを感じられます。
仮に、今何も上手くなる対象が無いという事だとしても、心配は要りません。やる事はきっとたくさん出てくるわけですから、対象は無限大です。それらに、「上手くなる」という対象として意識を向けて、丁寧にフィードバックを意識しながら取り組めば、自然とそれは、上手くなる対象になるわけです。そして、実際に上手くなった時に、即座にフィードバックが得られます。
ですから、普段の生活の中に、また、新しい取り組みの中に、「上手くなる」対象はたくさんあって、そして、「上手くなる」という意識を持って取り組むんです。そうする事で、色んな事が楽しくなり、面白くなり、喜びがもたらされます。