日々、色んな不安、悩み、迷いってあると思います。それらは1日中仕事をしながらでも家に居ながらでも、ずっと頭の中で展開している事だったりします。
このようないわゆる煩悩は、その内容というより、煩悩そのものが問題となってより苦しくなります。仏教ではこのように考えます。
そういった毎日の煩悩の内容について冷静に考えていると、たいてい自分へのこだわり、執着みたいなものに基づいています。こういうのも人間としては当たり前なのでしょうが、とは言え、それらをそのままにしておいて、煩悩に任せて、不安や恐れを増大させていっても仕方ないように思います。それこそ苦しみの元です。
1日中、昼間もそのような事に関連する事を頭の中でずっと考えているわけですから、たいていそれらの事については実はよく分かっていたり、手を打とうとしたりしています。問題となるのは、その煩悩をそのままに泳がせて不安を大きくしてしまう事です。
なので、不安や迷いを断つという事がとても大事になります。不安や迷いの中身がどうであれ、とにかくそれらの事について、いますぐ考えるのを止める事です。そして、今日という1日に、今この瞬間に、集中した方が良いという事です。
このような煩悩に振り回される事はもはや癖になっていて、もしくは、無意識に起こってしまう事になっていて、どうにもコントロールが難しくなっています。言い換えると、良くない意味での習慣になっているという事です。
なので、この良くない習慣を止めるという意味でも、不安や迷いを断つ習慣を作る事がとても大切だと思います。
その方法の1つが、毎朝、ノートに自分が不安や迷いがあるという事について書いて、それに気づくようにする事だと思います。毎朝、自由気ままにノートに思った事を書くというモーニング・ページという習慣がありますが、これを応用して、このモーニング・ページの中で、自分に不安や迷いがあるという事を確認する作業するという事です。そして、それらが自分へのこだわり、執着によるものである事に気付くという事です。これに気付けば、それらを捨て去る事が大事である事にも気付けます。
そして、まだどうなるかも分からない未来の事にもこだわらず、今日という1日に集中する事を確認する事も大事です。そのように確認する事で、心は穏やかになります。
このような不安や迷いを断つ習慣を毎日の習慣として作っていく事は、よりしっかり生きていく上で大切だと思います。毎朝のモーニング・ページは、このような事にもきっと役に立ちます。