世の中を見ていると、自分の事も含めて、友達というか、仲良しと言える人を作るのが、どんどんと難しくなってきているように思います。年齢とともに、自分とその周辺の事ばかりに時間と労力を使うようになってしまって、そのようになってきたと思います。
私は40年以上生きてきましたが、自分のこれまでの人生を振り返ってみて、人生のどんな時に仲が良いと言える人が出来たかについて思い出してみたいと思います。
まず、中学、高校での部活でしょうか。部活は、野球をやっていましたが、特に高校生活では、クラスの友達というより、部活の友達という感じでした。野球を通して、練習中や帰宅中など、多くの時間を共有したという事が大きかったように思います。
そして、大学に入学にして入ったサークルです。大学ではクラスもありましたが、私はクラスのメンバーよりも、サークルのメンバーと仲良くなりました。サークルの友達とはほとんど遊ぶことで関係性が出来ていましたが、20代の重要な人間関係でした。自分の人生に与えた影響は大きいです。
次に、大学院で入った研究室のメンバーです。その時の研究活動は、今の職種にもそのままつながるものでしたが、一方で、研究室内でのメンバーとの付き合いは研究というより、同じ研究室のメンバーだったからという側面が強く、同じ場所と時間を長く過ごしたからだろうと思います。
そして、現在につながる会社の職場でしょうか。なんだかんだ、職場の人間関係は仕事上の人間関係ではあるのですが、仲良くなっている人というのは仕事以上の関係になっているように思います。仕事のみの関係の人もいますから、そういう人たちとは仕事を一緒にしなくなると関係性は薄くなりますが、仕事というきっかけを通じてより仲良くなれた人は、仕事の関係がなくなっても、社内で会えば仲良くやっています。そのような意味で、結局職場は、仕事を通してではあるにせよ、結局仲良しの友人が出来る環境ではあります。
このように振り返ってみると、結局、仲が良くなる人というのは、自分が辿ってきた人生の中で、一緒に時間と場所を共にした事で生まれたと言えそうです。私の場合は、仕事とは別に、人間関係を大事にしたいと思っているところが多分あるのだろうと思います。「仕事と人間関係はどっちが大事なの?!」ではないですが、どちらもそれぞれ大事です。その意味で、仕事とは別に、人間関係を大事にしているのかもしれません。
付け加えると、大学時代に長年やっていた家庭教師の生徒とは、家庭教師が終わっても、関係性が続いています。また、英会話教室に通っていた時の先生とも仲良くなったという例もあるし、毎日のようにスタバに行っていましたから、スタバの店員とも仲良くなりました。そういう例でも、やっぱり、長い間同じ場所と時間を共有すると、自然と仲の良い関係性が出来る、というのはあります。どこかで、私自身が人を求めているのかもしれませんし、その人たちが誰かを求めているのかもしれません。そういう中で、偶然に仲良くなっていくように思います。
そのように考えると、あくまで私の場合ですが、仲が良い人が出来る方法というのは、人たちがいるところで、ある程度同じ場所と時間を共有するという状況を作ることが重要なのかもしれません。そういうする事で自然と人間関係が生まれてくるように思います。