人間は、生きていくとともに、自分になっていきます。
自分なんてものは最初からあるわけではありません。生きていくとともに自分になっていくんです。そして、ただなっていくわけではなく、自ら自分になっていくんです。
最初のうちは、この世界の中で様々な経験をするわけですが、そのうち、その経験から多くを学習して自分になっていきます。
人は自分と向き合うことができるわけで、自分と対峙するプロセスを通して自己を認識し、この認識によって自分を作っていくわけです。
この世界にダイブして、この世界に混合するようにして体験しているうちは、まだ世界と自己の区別はできません。ですが、その体験を通して、自己を認識していくのです。
自己を認識して初めて、自分が自分である事を自ら認めるのです。
これを日々繰り返しています。自分との時間を自ら作り、自分を振り返り、自分を見直す。そして、自分になっていくわけです。
自分との時間が、自分を作っていくわけです。昨日までの自分と、今日の自分の違いにも気付きます。
確かに自分は変化しています。以前までの自分と違って、今の自分があることを自ら認識できます。
そのようにして、幾重にも自分を重ねていきながら、常に、そして、新たに自分を作っているのです。
自分になるとは、自己認識とセットです。自己認識がなければ、ある意味、ただこの世界に対して自分は反応しているだけで、そのプロセスを経ながら自分が形成されていっていることに、自分自身気付いていないわけです。
ただこの世界に反応しているだけでは、自分が自分であることに気付くことはできません。
自分が自分になっていることは自分自身こそが認識するものであって、自分が自分になるということは、自己認識を通してはじめてなされるのです。
自分こそが、自分になっていることを認識するのです。
自分以外の誰かが自分を認識するのではなく、自分が自分を認識することで、自分になるのです。
自分は、自分を通して自分を認識することではじめて存在しているのです。
自分になるのかならないのか。それは自分しだいなんです。
人間はそのようにして、自ら自己認識を通して自分になるんです。
確かに最初は、この世界に放り投げられます。そして、あらゆる体験をします。その体験が学習を重ね、自分を形成していくのです。
世界にダイブして、世界と混ざり合いながら、自分を抽出していくんです。そして、自己を自ら見出し、認識し、自分になっていくんです。