人にはバイオリズムがあります。ちょっと前はもう少し元気に活発に動けていたけど、最近はあんまり動けない。先週は身体も軽かったけど、今週は疲労を感じる。自分自身のバイオリズムもありますが、環境の変化、天気の変化の影響もあります。色んな影響によって、バイオリズムが変わります。それでも、日常は続いていきます。
「今週は疲れているから」、「今日は疲れを感じるから」と言って、一定の日常を送るのを放棄して、思いっきりしばらく休む。そういう事もたまにはやりたいわけですが、それは週末くらいにしかなかなかできないわけで、仕事や日常を一定に進めていくという圧力が何かしらあるわけです。と言っても、「じゃあ、疲れたらすぐに休む」という事を日常的にやっていたら、それはそれで身体のリズムが何か安定にならず、逆に過ごしにくくなってしまいます。それで結局、いつもの日常をある程度安定させておいた方が良いという事になります。
日々の習慣は、バイオリズムを持ち、元々乱れやすい生き物である人間の日常に安定を与えてくれます。いつものように起き、いつものように1日を始め、いつものように過ごす事を、毎日の習慣は支えてくれます。
朝起きて決まった事を、ルーティンのようにやるわけですが、もう習慣になっているので、そんなに意識しなくても出来る。それが習慣です。
朝からキッチンでちょっとしたものを準備し、軽く筋トレをし、コーヒーを淹れる。このルーティンも習慣によるもの。朝のコーヒーの時間でホッとする。コーヒーを飲みながら、iPadに向かって電子ペンで何か思った事を書く。ジュリア・キャメロンのモーニング・ページの習慣。また、NHK教育のテレビ体操をする。これも長年の習慣。
このような事を習慣として行っていると、多少疲労感があってもいつもの日常を続ける事が出来ます。そして、自分がいつもと違うという事にも気付きます。身体の変化にも気付くし、精神の変化にも気付きます。疲れの程度も何となくわかるし、自分を変えていかないといけない事にも気付きます。毎日の習慣は、そのようにして日々の自分を支えてくれます。
そういうわけで、毎日の習慣は自分の日常を安定なものとして支えてくれています。基本的には変わらない習慣を無意識に淡々と進めていくだけですが、その事で日々の自分を安定に継続させてくれるだけでなく、変化に気付きを与えてくれます。そのようにして、今週も、そして、今日という日も、いつもの日常として進めていけます。