不安に関しても、そうなのですが、心配事も、頭の中で気になりだすと、なかなか止められないという煩わしさがあります。最近の出来事で気になることが頭の中に記憶されていると、それらが勝手に頭の中で巡り始めて、そして、不安感が高まってしまう。心配事も、何かの記憶が気になり始めて気が付いたら、心配事になってしまっていたり…。そして、不安や心配は、焦りにもつながります。そして、知らず知らずのうちに、身体もそのようなモードになってしまって、何か勝手に疲れてしまうという事もあります。
こういった不安や心配や焦りは、何か上手くコントロールできないものかとよく思います。
最近では、頭でどうにかしようとせず、身体を動かす事で、何とかするようにしています。家事でも雑事でも、とにかく身体を動かす事です。そして、筋トレや体操なども、何も考えずにできるのでやりやすいです。このような、身体を動かす事は、不安や心配事、焦りに頭が振り回される事から逃れる良い方法です。
また、最近、音楽療法的な意味合いで、好きで心地良い音楽を聴くというのをやっています。音楽も身体に作用するので、頭でどうにかしようとする行為とは全然違うので、とても良いと感じます。一緒に歌うのもさらに効果があって、歌詞などあればそれを見ながら歌うのは、より音楽に共鳴できて、心地良くなれます。歌詞が無ければ、ハミングでもいいと思います。聴くだけでなく、歌う事もやって、積極的に音楽に関わる事で、気付いたら、頭の中で展開していた事を忘れているという事もあります。
あと、頭の中で、不安、心配事、焦りが、身体とともに展開している中、頭で考えてそれらを何とか出来ないのか、という事も気になります。脳の部位を、情動により関わっていると思われる脳幹と、思考に関わっていると思われる大脳に分けると、脳幹と大脳はつながっているわけですから、これらは互いに何らかコントロールできるのではないかと思います。不安も心配事、焦りも、脳幹と大脳の両方が関連しそうですが、不安はどちらかというと脳幹寄り、心配事は大脳寄り、焦りは脳幹寄りな感じがします。大脳は意識的にコントロールできますが、脳幹は無意識下の事で、意識的につまり思考で直接コントロールは出来ません。なので、脳幹からボトムアップ的に勝手に大脳に作用する事は、脳幹が不安や心配事、焦りに関連する状態になってしまっていると思考で直接にはコントロールは出来ませんから、脳幹がそのような状態にならないようにしないといけません。思考で出来る事とすれば、身体に働きかける事になるように思います。
結局、身体を動かしたり、音楽を聴いたりしているのは、大脳での思考によるものかと言えばそうです。脳幹での神経生理学な反応は、意識的にはコントロールは出来ません。なので、生理学的に身体の状態を良い状態に持っていって、その状態にする事で、不安や心配事、焦りにつながる事を静めていくという感じになります。このアプローチに思考が役立ちます。
結局は、思考によって、不安や心配事、焦りに直接アプローチするのではなく、身体を動かすとか音楽を聴いて歌うとか、そういう事を試みて、生理学的にアプローチするというのが、思考によってコントロール出来る事と言えるのかもしれません。