人間というのは、頭の中にある事、そして頭の中で展開している事、また、気分、感情、そういった事がいつも自分のそばにあって、それらとともに過ごしている、生きていると思います。
そういった事が、ネガティブな事で憂鬱につながる事や不安や焦りだったりすると、いつも頭は落ち着かず、そして心も落ち着かず、身体も疲れを感じていきます。
例えば、「孤独感」みたいなものを考えた時、実質的に自分の周りに人がいれば孤独ではないのではないかと言うと案外そういうものでもなく、それよりも自分自身にその備えがなかったら、また、自分がそういう状態だったら、いつだって孤独なんだと思います。孤独感は、実質的に一人だから孤独というわけではなく、自分自身が原因で孤独を感じるものだと思います。
気持ちが感謝していない状態、優しくない状態というのは、孤独感に通ずる状態だと感じます。身体には、本来的に優しい気持ちになる機能が備わっていて、そのような状態であれば、人はいつだって感謝してしまうし、優しくしてしまうし、そして自分自身が元気になって喜びに溢れます。
そういう自分を育てていく、そういう環境を整えていく、そういう身体を作っていく、そういう事が大事だと思います。
身体を作っていくという意味では、身体といつも対話するようにしていると、身体がそれに応えるように自分の心を穏やかにしてくれて、そして、自分自身が優しい気持ちになっていくようになります。そういう意味では、日々の生活の中で、常に身体と対話をする時間を持つ事は大切です。
また、身体に働きかけて優しい気持ちを持てるように備えておくと、考える事も、優しい気持ちを中心に進める事が出来ます。優しい気持ちを中心にして色んな事を考えていくと、頭の中でも心地良く考えを巡らせられると思います。頭の中で展開している事は、気分や感情にも反映されます。また、身体にも影響を与えて、身体の方も優しい気持ちなるように整っていきます。
だから、優しい気持ちを中心に考えていく事を、日々の習慣にして、生活の土台にしていく事は大事な事だと思います。毎日の身体との対話もそうだし、セルフマッサージや呼吸瞑想もそうです。そういう生活が、自分自身に安心やリラックスをもたらしくれて、前向きさや充実をもたらしてくれます。
そのようにして、いつも優しい気持ちを出発点にして色んな事を考えていくようにすると、ネガティブで憂鬱や不安、焦り、孤独感から解放されて、より安心して、心地良く、前向きな生活になっていくと思います。