仕事の事、日常の事、人間関係、世の中、これらに関する不安や心配について意識がいくのは、ある意味簡単な事だと思います。ダニエル・カーネマンの速い思考であるシステム1に任せていれば、簡単に不安や心配を感じられます。ですが、不安や心配に囚われ続けていても、一向にウェルビーイング(Well-being)な自分にはなれません。ウェルビーイングの為には、遅い思考であるシステム2をちゃんと使う事が大事だと思います。
不安や心配事に囚われて、意識を向け続けていると、気持ちはうつ状態になりやすく、身体も疲れを感じて、緊張状態が続いてしまいます。だから、自分の気持ちを、不安や心配事に囚われる事から、優しい気持ちになるように、仕向けていく事が大事だと思います。
今回は、「優しい気持ちになる」習慣をどのように作っていくのが良いのか、について考えていきたいと思います。
まず、自分が不安や心配事に囚われているという事に「気付く」という事から始まります。不安や心配事にずっと囚われ続けていると、身体は疲労感や不快感でいっぱいだったり、恐怖や怒りみたいなものから緊張状態だったりします。なので、そのような状態になっているという事に「気付く」事が大事です。これが日々の習慣になってくると、「気付く」事が自然な行為になってくるかもしれません。
次に、身体へのアプローチが良いかと思います。すぐに、優しい気持ちになろうとしても、身体が不快感や緊張からそのようになることを拒んでしまうと思います。なので、ゆっくりと深呼吸をしたり、それに瞑想を組み合わせたりして、心身がリラックスして、身体の緊張をほぐす方向に持っていくのが良いと思います。また、セルフマッサージやセルフストレッチをやるのも良いと思います。そのような事に、多少時間をかけると、少しずつ緊張がほぐれて、リラックスしてくると思います。
それから、「優しい気持ちになる」事に取り組むのが良いと思います。自分や、大事な人、ペット、大事なもの、など色んな自分にとっての大事な事が、優しい気持ちを向ける対象として挙げられると思いますが、まずは、自分自身に優しい気持ちを向けると始めやすいように思います。自分自身と向き合って、自分の今の状況を想像しながら、不安な気持ちになっている自分を認めたり、それでも何とかやっている事を認めたりして、自分で自分自身に対して優しい気持ちなっていくようにします。そういう気持ちになっていくのに合わせて、ゆっくり深呼吸をしたりして、心身ともにリラックスした状態に持っていくのが良いと思います。
そのようなアプローチで習慣として取り組んでいく事で、「優しい気持ちになる」習慣を作っていけると思います。優しい気持ちをなることを体験したり、感じたりする事は、それが喜びだったり、心地良さだったりします。そういう習慣を作っていく事が自分のウェルビーイングにつながると思います。