人は快適さを求めているわけですが、快適さを得る為にも、まずは、意識を集中させる事が大切だと思います。
意識というのは、今自分の中にあって、あるいは、自分自身こそが意識であって、自分自身である意識が、自分の目の前の対象に集中するという事ですが、同時にそれは、今の状態に集中しているとも言えるわけです。
ですから、自分自身が何かに集中するという事は、今という瞬間から遠く離れた状態に集中するという事はなく、今という状態に、集中するという事です。
必然的に、人は集中すると、今という状態、もしくは、今というこの瞬間に集中する事になるわけです。
逆に言うと、今という瞬間に集中してしないという事は、自分は何にも集中していないという事になって、意識が何かに集中していないという事は、意識が散漫になっているという事です。
意識が散漫という事は、意識が統一感を失い、分散され、バラバラになり、今というこの瞬間を感じてないわけです。
今という時間を感じていないわけですから、この瞬間という時間は無いわけで、マインドレスになっているわけです。
無い時間というのは、焦りを生み、落ち着かない状態を生み、不快さを生みます。快適な状態とは程遠い状態です。
快適な状態を作り出すには、今という時間を感じることは重要であって、条件であるわけです。
今がなく、時間が無ければ、快適さを感じる時間も無ければ空間もなく、自由も無く、心地良さも無いわけです。
そのように考えると、自分にとっての快適さを生み出すためには、今という時間を作り出す必要があって、それは、今というこの瞬間に意識を集中させる必要があるという事です。
つまり、意識を集中させる事が重要であって、それは自分自身の事であれ、自分以外の何らかの対象であれ、目の前の事であれ、その何かに向かって意識を集中させるという事が重要であるわけです。
快適さ、自由さ、心地良さ、そういった空間といったものの入り口というのは、集中したその先に、今があって、その今という瞬間にあって、そこから無限の空間が開かれているわけです。
何かに集中すると、その集中は一点に注がれるわけで、一点と言うと、時間的にも、空間的にも、小さく狭いように感じられますが、その小さな一点という今に意識を集中していく事によって、そこから、快適で自由な空間が広がっていくわけです。
人はそのような快適な空間を求めているわけで、大事な事は、今という一点に集中する事です。とにかく、集中するという事です。