世の中が良く回っている理由に、「自分の出来る事で人の役に立つ」というのがあると思います。
世の中の人々は、ここまでグローバルになり、また、インターネットでつながってきているわけですから、何か自分で出来る事があったら、それはきっと誰かの役に立っているわけです。
また、人は自分自身の事を自分ですべて出来ません。誰かに何かを頼らなくてはなりません。その意味でも、現代は、随分世の中がつながっているわけですから、誰かの何かしらによって自分の事について助けてもらえっているわけです。
その意味で、あらゆる手段によって、人は持ちつ持たれつの仕組みを築き上げてきていると言えます。
そういう意味で、世の中に、ニーズが無くなるという事はほとんどありません。絶え間なくニーズに、世界の誰かが応えてくれる、助けてくれる、そういう仕組み作りは随分と進んでいるわけです。
ニーズというのは、問題とも言い換えられます。世界には常に問題というものがあって、それらはいつだって解決されたいわけです。解決されることを待っているわけです。
人はそういったニーズや問題に対して、それらの何とかしようとしているわけです。そのつもりが無くても、何とかする仕組みに関係しているわけです。
仕事はその意味では、そのような機能を担っています。人のニーズや問題に対しては、仕事によって、または、仕事を通して、直接的にも間接的にも、アプローチされているわけです。そして、その多くは解決され、とはいえ、未解決のものも多くあるわけです。
お金はその意味では、それらをより良く回していく媒体としての機能を持っています。人のニーズと自分の出来る事をつなぐ媒体として、メディアとしての機能を持っているわけです。お金はそのようなものです。
ニーズや問題の無いところにお金は発生しないし、人の出来る事のないところにお金は発生しないわけです。ニーズとそれに対する人の出来る事、問題とそれに対する解決のセットがあってはじめて、お金は発生するわけです。
自分にとって、何が人にとって役に立つかは分かりません。歌を歌う事が好きな人は知らず知らずのうちに歌を求めるニーズに応えるし、話が好きな人は知らず知らずのうちに話を聞いてもらいたい人のニーズに応えます。食事だって、病院だって、何だって同じです。
世の中は複雑で、一体どのように回っているか分かりにくいですが、実は持ちつ持たれつの仕組みで成り立っています。相互扶助の関係で成り立っています。自分が出来る事で何らか人の役に立つわけです。そういうものです。