自分がやりたい事は何だろうと考えるわけですが、ただやりたい事についてだけ考えるのではなく、自分が出来る事が何で、それによって何が出来るだろう。自分の出来る事で、やりたい事をどうアプローチできるだろう。そういう風に考えるのが良いのではないかと思います。
人には、やりたい事がたくさんあると思います。漠然と、やりたい事は色々と挙げられると思いますが、自分にとってあまりに突拍子で、出来もしないような事だと、やりたくても出来ません。
ですから、自分が出来る事は何なのか。この事についてよく知っておいた方が良いと思います。
やりたい事という事だけを考えていると、実際にそれに取り組むとき、その「やりたい事」自体を自分がやらないといけなくなります。そして、その「やりたい事」を自分が出来ない場合は、それを出来るようにならないといけなくなります。
それは、「自分が出来る事」という「手段」が、「やりたい事」という「目的」と一致している場合に、その「やりたい事」は実現できるのであって、案外そういうケースが多いわけではないわけです。
例えば、自分が何かしらの社会問題に関心があった場合に、それを解決したい。そういう事が自分の「やりたい事」という事があると思います。ですが、その問題に対するアプローチは色々あるわけで、どのようにアプローチするかが、やりたい事の為の重要な事だったりするわけですが、その方法が分からない、または、無い、という場合には、その方法を身につけなければなりません。
ですが、その方法を身につける事はやりたい事ではない、という場合には、そのアプローチは実現出来ないわけです。ですが、そうなると、その社会問題を解決したいというやりたい事が出来なくなってしまいます。
これでは、やりたい事が出来ません。
結局やりたい事を実現する為には、手段が必要なわけで、そして、その手段はたいてい直接やりたい事ではなかったりするわけです。
だから、その「やりたい事」へのアプローチが手段として必要なわけで、それは「自分が出来る事」として色々とある方が良いわけです。そして、「自分が出来る事」というのは、別にやりたい事というわけではなかったりするわけです。単に手段であり、アプローチの一つであるわけです。ですが、それで問題はないんです。手段は案外何でもよくて、やりたい事をどう実行するか、の方が重要だったりするわけです。
だから、やりたい事を考える場合には、それだけを考えるのではなく、「自分は何が出来るのか」、それを考えてから、セットでやりたい事を考えるのが良いと思います。