人は放っておくと、考えようとしなくても、何かを考えてしまいます。考えているというか、頭の中で勝手に言葉が展開してしまいます。良い考えとか、良い言葉とか関係なく、展開するわけです。
思い出しもします。良い事、悪い事関係なく、頭の中を展開します。勝手に展開しますから、ポジティブなるなら良いですが、ネガティブになる事もあります。
だから、頭の中で勝手に考えてしまう事、言葉が展開してしまう事と止めた方が良いわけです。
これは、煩悩は良くない、と言っている事にも似ています。
その意味で、本を読むというのは、とても効果的です。別にその本が良い本でなくてもいいかもしれません。勝手に言葉が頭の中を展開して疲れてしまうくらいなら、誰かが書いた文章を読んでいた方がよほど良いという事です。
それこそ、小説でもいいわけです。その物語が自分にとって興味が無いものだったとしても、頭の中で勝手に妄想が展開して疲れてしまうより、誰かが書いた小説の物語の方が良いわけです。
少なくとも、勝手に頭の中で言葉が展開して疲れるという事はありません。
本を読むという事においては、難しい本を読む必要はありません。シンプルな本で十分です。簡単な言葉で明快に書かれたもので十分です。むしろ良いくらいです。
シンプルで明快な本を、何度も読むというのでも良いと思います。
結局、頭の中で勝手に良くない思考が回る事が、本当に良くないわけで、いかに思考を整えるか、頭の中の言葉を整えるか、そういう事です。
人の思考は、人それぞれ全然違うわけで、これを整えるのは難しいわけですが、整え直して、新しい思考パターンに置き換えていくことが大事です。
思考パターンは、癖みたいなもので、習慣のようなものですから、容易には変わりません。ですが、絶対変わらないわけでもありません。
その為にも、やっぱり本を読むんです。何の本を読んでもいいんです。色んな本を読んで、同じ本を何度も読んで、自分の思考パターンを変えるんです。
お気に入りの本を探すのも良いと思います。今まで読んだ事のないタイプの本を読むのもいいと思います。色んな本を読むんです。色んな本を手にするんです。
きっと今まで読んだ事のない文体に出会えるし、今まで使った事のない言葉が見つかります。それらは自分の思考を変えてくれます。自分の頭の中の言葉を書き替えます。
ですから、思考は放っておかない事です。思考は整える事です。その為には、色んな本を読むんです。