毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

空調は徹底すべき。仕事の生産性向上の前にやるべき事。

なかなか仕事がはかどらない。でも、プレッシャーもあってもっと頑張らないといけない。最近、効率とか生産性とか言われて、ただでさえ、今年の夏は暑くてきつかったのに、それでも、パフォーマンスが低いと言われる日本人。ほんとに、身体も疲れていて、働くだけでもしんどいのに、さらに、パフォーマンスを上げないといけない。

意欲が足りないとか、目的意識が足りないとか、積極性や行動力が足りないとか、色々言われそうですが、実はそうじゃないんです。

 

世界でもかなり生産性が低いといわれている日本ですが、私は、3年ほどアメリカに赴任していて、その中で日本とアメリカの大きな違いを感じていました。それは、快適さでした。アメリカに行く前、日本では、夏のシーズン、特に6月から9月くらいまでほんとに暑くて、湿度も高くて、朝会社に行くだけで汗だらだらになっていて、行きと帰りの外出時に、一日の体力のほとんどを費やしているのではないかというほど疲れていました。夏の時期の仕事のパフォーマンスはものすごく低く、でも、そういうものなんだろうと思っていました。でも、アメリカに住んでいた時、夏は湿度も全然高くなくて、外出中はびっくりするほど快適でした。だから、全然疲れていませんでした。気温や湿度が違うだけでこれほど違うものなのかと痛感しました。人生そのものが全然違うと思うほどでした。で、冬はどうかというと、私はシカゴの近くにいたのですが、さすがシカゴの冬は寒かったです。ですが、建物の中は空調が完備されていて、全く寒くありませんでした。アメリカ人は冬でもTシャツで歩く人も見かけるほどです。建物の中があったかいので、数分外に出るくらいの時間はTシャツでも大丈夫、みたいな感覚です。アメリカと日本を比較すると、アメリカはほんとに空調が徹底されています。こう言う違いがある中で、日本人の仕事のパフォーマンスがどうのこうのと言っている場合ではありません。むしろ、日本人はあの環境の中でよく頑張てるなって思っていました。

 

だから、もちろん、仕事だけでなく普段の生活もそうですが、しんどくて元気が出ない、意欲が低い、ストレスでパフォーマンスが上がらない、でも、気持ちを入れ直して頑張らなければならない。とか言っているのは、間違っています。そうではなくて、空調と完ぺきにするべきなのです。

 

人間は頭や脳で行動する生き物である前に、細胞から構成された生物なのですから、生物の視点で身体のコンディションを整えてあげないといけないのです。細胞培養の実験をしている生物の研究者なら分かっていると思いますが、細胞は37℃で培養されています。細胞は温度などの環境には敏感で、環境が変わると死んでしまいます。人間も、基本はそれと同じです。人にとっての最適な環境、温度、湿度、気圧、を整えてあげないといけないです。今のテクノロジーでは、自分の生活空間や仕事場の空間の気圧を制御することは簡単ではありませんが、温度と湿度はコントロールできます。家の中に過ごしていて、今日はだるいなー、やる気が出ないなー、でもなんとか頑張らないと…、と言っている暇があったら、まず空調を徹底しましょう。もうそろそろ夏も終わるしとか、お金がもったいないしとか、言っている場合ではないのです。身体が資本です。脳は、身体の不快さに気付いていないかもしれませんが、身体は敏感です。理想的には、温度、湿度、気圧を自分の身体に常に最適にしてあげるべきだと思っています。お年寄りが暑い時期のよく亡くなりますが、温度調整ができていないという事はよく聞く話です。身体が暑さの中で水分を欲している事に気づけないのです。でも、これはお年寄りだけではありません。夏の高湿度の暑い時期、身体がきつくてだるいとき、本当は身体をもっとケアしていてあげないといけないです。我慢や辛抱は昭和です。

 

最近、気候が変動してきて、集中豪雨や洪水も毎年の事になってきていますし、夏の暑さも35℃を超える真夏日が3週間も続くとか、台風も激しくなってきています。人間の意識や根性でどうにかなる話ではなくなってきてます。中途半端な我慢などせず、自分の環境、住んでいる部屋の空間は空調をしっかり入れて、身体にとって適切な快適空間を徹底してください。そしてはじめて、どうやって仕事の生産性をあげるか、パフォーマンスを上げるか、を考えることが可能になるんだと思います。ぜひこの事を心がけて、温度、湿度を徹底して下さい。ほんとは気圧も、と言いたいところですが、将来的には気圧もコントロールできる快適空間ができてくるはずです。それまで、温度と湿度、しっかり調整しましょう。