人は時折退屈を感じる生き物ですが、そういう時こそ思考を使うものだと思います。
退屈感というのは、時には人を苦しめます。「退屈感こそが一番嫌だ。」と言う人もきっといると思います。退屈感は、精神を疲労させ、気分も下げます。
一方で、退屈感は自由とも関係があります。退屈を感じるのは、余裕があるからであって、余裕が無ければ、退屈を感じる時間なんてありません。やらないといけない事がたくさんあったら、もしくは、やらないといけないという観念に縛られていたら、退屈を感じている時間なんてない。そういう事です。
その意味で、自由があるから、退屈を感じるという事です。自由の時間があるから、退屈がやってくるわけです。退屈が忍び寄ってくるわけです。とは言え、その「忍び寄ってくる感じ」はメンタルとしては嫌なわけです。
だから、退屈でありながらも、その自由な時間というのは、使いどころなわけです。どう使うか、頭の使いどころというわけです。
例えば、退屈を感じたら、つらくなりながらも、とりあえずやる事を考えて、それに手を付けてみたらいいんです。実際色々とやる事はあると思います。小さな事ならたくさんあります。
他にもあります。退屈を感じたら、何故今退屈を感じているのか、考えてみる事が出来ます。退屈を感じるという事には理由があります。その理由はいつも同じとは限りません。その時の退屈の理由が明らかになれば、それに対して対処する事で退屈感が無くすことが出来ます。
もしかしたら、退屈を感じる理由には、いつも決まったパターンがあるかもしれません。もしそうなら、そのパターンを変えていけばいいんです。自分の持つパターンを変えるという事は、自分自身が大きく変化する可能性を秘めています。
そのようにしても、やはりまた、いつものように退屈感が訪れる。人間ですからそれももちろんあります。それならそれで、さらに思考を働かせる事で、今までにない発想やアイデアを生み出し、そして、その退屈を乗り越えるわけです。精神は怠慢に陥りやすいですから、そのような状況でこそ、思考が力を発揮します。
退屈感は煩わしい。確かに煩わしい。ですが、それは自由であるとも言え、それはひょっとしたらチャンスとも言えるかもしれません。退屈は思考によって乗り越える。思考はそのように活用できます。そうする事によって、幾度も退屈感を乗り越えて、窮地を乗り越えて、新しい自分を発見し、自分自身を前に進ませていくのです。