毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

日々喜びを思い出す習慣。つらさや苦しみを軽減する方法。

朝起きた時、前日までの色んなネガティブな経験や記憶の断片が頭の中で勝手に展開して、つらく感じられる事ってあると思います。朝のこうした、制御の難しい不安感や憂鬱感などのネガティブな思考は、本当に煩わしく、今日という1日を過ごす事も大変になります。また、これからを生きていく事も大変に感じられます。

 

人間は、基本的に、ネガティブな事をポジティブな事より優先的に思い出しやすい性質を進化的に備えているので、どうしたって苦しみを感じやすくなります。仏教の最も重要な真理の1つは、「一切皆苦」です。

 

ですが、それをそのままに放っておくと、つらく苦しい毎日が続く事になり、生きていく事が困難になってしまいます。心身も疲労して、色んな事がおっくうになってしまいます。

 

実際人は、毎日つらい事ばかり経験しているかというと、そうではありません。喜び、楽しかった事、嬉しかった事、を経験しています。ただ、そういったポジティブな事よりネガティブな事の方が優先的に頭の中で展開しやすいだけです。

 

なので、日々、喜びや楽しかった事、嬉しかった事、を意識的に思い出すようにした方が良いと思います。折角良い事がたくさんあったのに、それらを思い出さずにつらい事の記憶で埋もれて生活をするのは勿体ない事です。というより、苦しい事です。

 

毎日、朝でも夜の寝る前でも、前日までのポジティブな事、今日のポジティブな事を、意識的に思い出す習慣を身につける事が良いと思います。

 

何か、ノートを広げて、それに書き込んでいく事も良いと思います。言葉に視覚化すると、それらは記憶に定着しやすくなります。そして、何か書くために良かった事を思い出そうとしますから、この作業も良い事を常に思い出す習慣になります。

 

また、小さな良かった事、小さな喜びをきちんと思い出す事が大切です。いつも何か大きなこと、凄い事が起こらないと喜べないような状態はあまり良くないと思います。小さい事に喜びを感じる事が、日々を丁寧に安定して過ごしていく為には大切です。昨日の食事が美味しく出来たとか、会社の同僚と話をして楽しかったとか、そういったちょっとした喜びを日々意識的に思い出すようにする事が重要です。さらに言えば、今日も天気が良く心地よかったとか、きれいな花を見たとか、そのような事にまで気付いて、喜びを感じられるようになるとなお良いともいます。

 

ネガティブな経験や記憶の断片が勝手に思考として展開して、それからネガティブな予測や推論を無意識的にしてしまうのが人間です。なので、意識的に、ポジティブな経験や記憶を大事にして、ちょっとした喜びを思い出す習慣を持つことが、つらさや苦しみを軽減して、生きていきやすくなる事につながると思います。