毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ウェルビーイングの実現に関して「自分」という実体から考える。主観的世界や自己意識。

ウェルビーイング(Well-being)に関して、「自分」がどのようにウェルビーイングを実践して実現していくのかという事について、「自分」という実体から考えていきたいと思います。

 

実体と言うと分かりにくいですが、ここでは、自分という実体を自己意識として捉えようとしています。

 

人間は、物理的、物質的世界を生きているわけですが、一方で、主観的な世界を生きているとも見なせます。客観的な世界の中で自分という存在があるわけですが、自分という主体として、主観的な世界を通して物理的な世界と接しているとも言えます。主観的世界という場合は、世界は主観的に自分の中で創造しているとも言っても良いかもしれません。それが、ユクスキュル的に言えば、感覚世界を生きる人間の制限された世界とも言えます。

 

自分とは何かという事ですが、その実体として考えると、意識の観点から、「自己意識」だと思います。脳内には、神経系を中心とした活動をベースとして意識があって、その中に自己意識があると思います。また、神経細胞を取り囲む脳内の環境全体に気分が漂っていて、常に意識は気分と関係しています。これまでのいろんな経験や記憶が気分とつながっていて、その気分の影響を常に意識は受けています。

 

意識は、脳と気分と意識という重層構造の中にあって、脳内を中心に存在しているように思います。全体が脳で、脳内に気分が神経系とともに広がっていて、その気分を環境として、意識が漂っている感じではないかと思います。自己意識は意識の一部としてあって、ある時無意識の状態として眠っているような覚醒状態の低い時もあれば、あることに注意を向けた強い覚醒状態の時もあります。

 

自己意識は、気分の影響を受けながら、主観的体験をしています。自己意識が生きている状態というのは、主観的体験をしている状態とも言えます。実体としては、身体があって、脳を中心として神経系があって、そこに広がった気分を背景としながら自己意識はあって、その自己意識が主観的体験をしているという事です。

 

そして、より良い主観的体験を作っていく事が、ウェルビーイングを作っていく、実践していく、そして、実現していくという事になるように思います。だから、ウェルビーイングを大事に生きる為には、身体の働きは根っこの部分として大事ですし、脳内での気分を背景として自分としての自己意識の活動は中心的な事です。そして、自己意識が体験する主観的な体験は自分が生きていく事の中心で、その世界をより良くしていく事がウェルビーイングにつながるという事になります。