毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

意識が体験している事を感じる事が凄く大切。そこに生や時間が生まれる。

日常的な事で、「何かをやらなければ」とか、「何かを為さなければ」とか、仕事でも「結果を出さなければ、成果を出さなければ」、という事ばかり考えていると、人生は苦しいものになって、なかなか生きている心地がしません。時間も良いように感じられないし、まるで時間がない感じ。

 

未来の為にやる事や仕事の成果ばかり囚われて過ごすより、その時に過ごしている自分が体験している事を、しっかり感じながら過ごす方がとても良いように思います。

 

自分は常に何かを体験しています。そして、その体験は、自分でその体験を感じる事で認識できます。体験している事を感じていなかったら、何も体験いない事と同じになってしまいます。

 

意識というものを、自分の中心というように考えると、言い換えると、人間としての生命の実体と考えると、意識は常に何かを体験しています。意識の体験というのは、基本的に意識が感じている事で、気分や情動の影響を受けます。また、意識が体験している事は、気分や情動にも影響します。意識は、そのような感じで、感じる事でしか体験していません。

 

また、意識は脳を中心に存在していますが、気分を感じている意識もあれば、思考している意識も、また、それらを見て気付く意識もあります。意識は、身体の、特に頭の中の色んなところで意識の一部として何かをしています。自分というのは、意識で言うところの自己意識で、色んな意識の一部として何をしています。

 

だから、自分が体験しているというのは、意識が体験しているという事に他なりません。意識が気分を感じている事も体験です。意識が何かを感じているという体験を、しっかり自分で、感じる事がとても大切だと思います。意識が体験している事、感じている事を、自分がしっかり感じる事が出来れば、それは自分の心の動きをより強く感じる事が出来て、より豊かに感じられたり、心地良く感じられたりします。「自分は今このような事を感じているんだ。」という事を、自分で気付いて感じる事が出来ていると、自分の心に強くアクセスできて、心も落ち着いてきて、心地良い気持ちになります。

 

憂鬱も、不安も、退屈も、そのような色んな煩わしい気分も、意識がその気分を感じている事、体験している事に、自分が気付いて感じてあげると、自分の心をアクセス出来て、自分に優しい気持ちになったり、ゆったりとした豊かな気持ちになったりしてきます。セルフ・コンパッションとは、こういう感じの事を言っていると思います。

 

このように、自分という意識が感情や気分を通して体験している事を、しっかり自分で感じるように過ごしていると、凄く心は豊かに感じられて生きた心地がしてきて、今自分が体験している時間をゆっくりと感じられます。体験の中に、生が生まれて、時間が生まれます。

 

何かに囚われ続けて、自分が何を体験し、何を感じているかに気付かずに過ごしていると、そこには人間としての生はありませんし、時間はありません。ただ、囚われる事に振り回されるだけです。

 

いつもせわしなく、周りの事、仕事の事を気にしながら囚われて過ごしがちですが、それでは生きた心地もしないし、時間も感じられません。だから、そのように過ごしている体験を、自分でしっかり感じるという事が凄く大事だと思います。自分で自分が体験している事を感じる事で、自分の生が生まれて、自分の時間が生まれます。ゆったりとした心地良い、生きた時間です。

 

体験する事、感じる事は、とても大切です。