毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

今に集中する。頭の中の過去や未来の断片と心のコントロール。

今に集中できないという悩み、あると思います。気が付いたら頭の中であれこれ考えてしまう。何をしていても、知らず知らずのうちに昨日の嫌な事を思い出し、明日の不安な事を想像する。昨日や明日のような「今」から近い事だけでもなく、ずいぶん昔に経験したような記憶とか、随分先のまだ起きもしないような未来についても。人は、頭の中で、過去や未来に断片的に飛び回り、なかなか「今」に集中できない。困ったものです。

 

それは、身体の状態の影響を受けると思います。頭の状態は身体の状態を反映しますから、身体の状態が悪いと頭の中で起こる事も悪くなります。頭の中で過去や未来に飛び回ってしまう自分は、「私」であり、私という「意識」です。意識は、頭の中で何か注意を向けています。何かに注意を向けていない状態になると、無意識に、何かに勝手に注意が引っ張られます。だから、意識的に注意を向けようとしないと、頭の中が散漫になりやすいタイプの人は、気が付いたら過去や未来を飛び回ってしまいます。つまり、意識的に注意を向けようとしないと、頭が散漫になってしまうという事です。なので、身体の状態が整っていないと、心が落ち着いていないと、注意を何かに意識的に向ける事は大変で、今に集中できなくなってしまいます。

 

心が落ち着いた状態を作り出す事は、今に集中する事につながります。精神統一のようなものでしょうか。自分の意識を、意識的に、コントロールする事が今に集中する事につながるわけですが、それを可能にするのも、心が落ち着いている状態、心身が落ち着いている状態です。

 

実際、頭の中が散漫になって過去や未来に飛び回ってしまう事自体はおかしなことではありません。意識的に、何かに注意を向けようとする事、自分の心をコントロールしようとする事によって、過去や未来の囚われから逃れて、何かに、もしくは、今に集中できます。

 

だから、頭の中が散漫になる事で自分を否定する必要はありません。頭が散漫になって過去を思い出したり、未来を予測したりするのは人間の良い特徴でもあるし、新しい創造にもつながります。それ自身で問題はありません。ただ、過去や未来に飛び回ってしまうのを放っておくと、ずっと何かに囚われっぱなしになり、不安感に陥りやすくなります。なので、今に集中する事が大切です。

 

今に集中する。それは心身の状態を反映します。そして、過去や未来の断片に飛び回ってしまう事は人間の普通でありますが、今に集中するには、意識的な心のコントロールが必要です。それは心身の状態が支えます。心の落ち着きが支えます。心が落ち着けば、心をコントロールして、今に集中できます。