毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

今をないがしろにして未来を生きようとせず、今を大事に生きるという事。主観的な物語。

この世の中、日常の中で生きていると、どうしても、「今」より「先」の為に、「未来」の為に、生きようとしてしまいます。それは人間として普通の性質だから仕方がないとは思うのですが、それが生きづらさにつながる事があり、やっぱり今を大事に生きていく事が大切だと思っています。

 

今回は、主観的な物語、という観点からお話をしようと思います。

 

人類は天動説から地動説を獲得した歴史があるから、地動説のように、周りの世界、世の中が先にあって、その流れの中で生きていくという事を自然だと感じます。

 

ですが、人間の頭の中ではそのようになっていなくて、主観的な世界を自ら創造して、また、世の中、日常を自分なりに理解し把握して、それを反映する形で主観的な世界を創造しています。そのようにして、人は一般に主観的な物語を自ら創造して紡ぎ出しながら生きています。

 

だから、人は主観的な物語を生きようとしているという事を認識する事がとても大切だと思います。その事を認める事から、生きる事について考え始める事が出来ます。

 

そして、世の中の事、情報、メディア、日常、周りの環境の影響を受けて、日々現実の世界を生きています。現代は特にインターネットによるメディアの影響を大きいです。そのようにして形成された、“主観的な”客観的な世界の中を生きています。これもあくまで、主観によって創造した客観的な物語です。そして、それに合わせて、それに適応するようにして生きようとします。適応する事でこの世の中に生存しているという事です。

 

時間も、世の中の、客観的な時間の中を生きようとします。今よりもっと先の未来の為に生きようとします。

 

繰り返しですが、それでも、この現実世界を、自分の映る主観的な物語としてでしか認識できません。

 

この仕組みを知った上で、世の中の現実という物語であれ、自分の中の物語であれ、主観的な物語を生きながら、どう生きるかを考えるのが良いと思います。

 

だから、今をないがしろにして未来の為に生きるのではなく、今を大事にする事が大切です。今の自分、今という時間を大事にするという事です。

 

未来にとって、今の自分の足りていない事ばかりに目を向け、今不足している事を未来の為に足そうとする生き方は、常に自分を苦しめ、生きづらくします。常に自分は足りていませんから。

 

つらく、不足している今の自分を積算した未来は、ずっと不足していて、つらくなります。

 

そうではなく、今の自分をよく見て、足りている自分、今の自分が充足している事に気付く事が大切です。

 

今の暮らし、今周りにあるもの、今周りにいる人たち、つまり、今の自分をよく認識して、充足している自分に気付く事が大事です。充足した日々の積算した未来は、ずっと充足しています。

 

自分たち人間にとっては、太陽は東から昇り西に沈んで見えます。その事を認めつつ、今の自分をないがしろにせず、今の自分を大切に生きる事が重要だと思います。