毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

自分の気持ちを大切にする習慣について考える。人との関わり・過剰の問題

人は色んな事を習慣にしたいという気持ちがあるのではないかと思いますが、なかなか良い習慣を持てないという事で悩んでいる人いるのではないかと思います。私も、習慣化する事が好きとは言え、何でもかんでも習慣化出来ません。

 

人は、主観的な世界を生きているという考え方があって、主観的な体験や感情が非常に重要だという事が言われるようになっています。また、心の知能指数EQ(Emotional Intelligence Quotient)も注目されています。ウィキペディアにはこう書いてあります。「心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標である。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。」

 

私も最近、自分や他人の気持ちを良く知って、上手くコントロールして、マネジメントする事はとても大事だと思っています。そこで、習慣に関して、他人の前に、まずは自分の気持ちを大切にする習慣を作る事はできるのだろうか、という事について考えてみたいと思います。

 

まず、自分の気持ちに基づきながら、考えてみたいと思います。まず、自分が好きな事、やりたい事を習慣にしたいというのがあると思います。実際、今習慣としてやっている英語の本読みや勉強は、やりたい事、楽しい事だからやっています。その意味で、そのような事を習慣にしていく事は普通の事だと思います。

 

そして、自分の気持ちにしたがって考えると、例えば、人に喜んでもらいたいという気持ちがあります。場合によっては、他人に評価されたいという気持ちかもしれません。人の役に立ちたいという気持ちもあります。こういう気持ちに基づいて何かを実践してそれを習慣にしていく事はできるのでしょうか。

 

一般に、人は習慣にしている事と言えば、上に書いたような好きな事、楽しい事なのですが、それは何故かと考えてみると、自分一人で完結できるというメリットがあるように思います。自分だけで喜びや満足が得られます。でも、他人からの評価や人の役に立ちたいという気持ちは、人との関わりが必要です。だからこそ人は人との関わりを持ってその中でやっていくんだと思います。

 

ですが、人との関わりの場合、多くの人が会社などで働き始めて、会社や組織からの期待に応えようと仕事をしたり、役に立とうと仕事をしたりして、最初は良いのですが、だんだんと周りの人の感情に引っ張り回されて、精神的にまいってくると思います。会社に入って、数年もしないうちにメンタルを崩す人は多いのではないかと思います。私も会社にはいってしばらくしてメンタルの調子が悪くなりました。会社の産業医に、「過剰適応」と言われました。おそらく、問題は「過剰」なのではないかと思います。仕事を始めて間もない時は、この「過剰」の程度が分かりませんから、とことんやり過ぎて、最初のうちはいいかもしれませんが、すぐに精神がもたなくなります。

 

そういうわけで、話を習慣に戻します。人との関わりにおいて問題なのが、「過剰」だと思います。仕事をやっているとよくあると思いますが、過剰な承認欲求とか、過剰に認めてもらいたいとか、そうなってしまうと、もう感情が乱れて疲れてしまって習慣としてやっていく事にはなりません。人との関わりは、「過剰」を促進しますから、そこは注意が要るように思います。

 

もうひとつ、その何かを習慣にしようと考える時、自分の気持ちの「複数の要素」が混ざっているものが良いのではないかという事です。自分のやりたい事で、人にも役立てる事で、人が喜んでくれる事、のような感じで。自分のやりたい事は、どことなくドーパミンにドリブンされやすい気もしますし、役に立ちたいなどは、役に立っていると人間関係の中で安心を得られますから、テストステロンとかオキシトシンとかそういう事も関係あるように思います。身体の中で分泌される神経伝達物質は身体にとって自然な事ですから、そのような気持ちを満たしていく事は良い事だと思います。

 

問題なのは、上の「過剰」に関係する事で、ドーパミンが出過ぎるとか、テストステロンが出過ぎてコルチゾールがいっぱいになるとか、オキシトシンが出過ぎるとか、そういう事だと思います。人との関わりは、人間の欲求の「過剰」を促進する事が多く、実際には過剰な神経伝達物質の分泌や、脳の神経系の過活動が問題になると思います。

 

そのような観点から、習慣として、人との関わりに関する事、喜んでもらいたい、評価されたい、役に立ちたい、などの要素が入っていても良いのではないかと思います。ポイントは複数の要素が混ざっている事。実際、仕事でやっている事はほぼそのようなもので、自分のやりたい事と、役に立ちたい事などが複数混ざっているものだと思います。そして、「過剰」になり過ぎない事。

 

今回は、自分の気持ちを大切にして、それに基づいて習慣は作る事は出来るのだろうかという事について考えてみました。やりたい、好きな事を習慣にする事は一般的な事ですが、人との関わりの中で得られる「喜んでもらいたい」、「認めてもらいたい」「役に立ちたい」などの気持ちは、人との関わりがゆえに「過剰に」なりがちなので、そのような気持ちの複数の要素を混ざった事を習慣にしていく、というように考えるのが良いのではないかという事でした。

 

私も実際にこのような観点で、これからの自分の習慣について考えていきたいと思います。