人間は基本的にネガティブな事に囚われがちです。人間の性質上、そうなっているからしょうがありません。それは、普通の事です。ですが、普通の事だからと言って放っておくと、ネガティブな思考はどんどん進んでしまって、それこそ精神が参ってしまいます。
仏教も、煩悩は良くないと言っています。あまりネガティブな思考になり過ぎないように、思考をコントロールする必要があります。
何も対策しなかったら、勝手にネガティブな事に思考は流れていくわけですから、意識的にポジティブな事に思考が進んでいくようにしてあげなければなりません。
日々、確かに良くない事はたくさんあるかもしれませんが、良い事もたくさんあります。忘れているかもしれませんが、良い事は確実に起こっています。
ですから、たまには、良かった事について思い出すようにする事が大切です。そうしないと、良かった事がせっかくあったのに、その事の優先度を下げてしまいます。
出来れば、習慣として、良かった事について思い出すようにする事は大切です。毎日でなくてもいいかもしれませんが、1週間に1回以上は振り返ってもいいくらいです。
例えば、1日の終わりに、今日起こった事について考えてみましょう。ノートに書き出しても良いかもしれません。意外と、思っていた以上に良い事は起こっています。
また、この1週間について振り返ってみるのも良いと思います。それなりにあると思います。1日に1回以上のペースであったりします。
良かった事の程度はどうでもいいんです。ちょっとした事で全然問題ないんです。
今日は全然うまくいかなかったと思っているかもしれません。ですが、それははたして本当でしょうか。本当に何も良かった事は無かったのでしょうか。
いつもの思考の癖が、良かった事を考えないようにしてしまっているかもしれません。そして、悪い事や嫌な事を考えるような癖が強固に身についているかもしれません。
ですから、かなり意識的に、良かった事について考えてみなければなりません。いつものネガティブ思考では、軽く思い出す程度では、良かった事も良かったと考えないかもしれません。いつもの悪い癖が、良くなかった事を強く考えるようになっているかもしれません。
ですから、かなり意識的に、ちょっとした事も見逃さないように、良かった事について思い出す事が大事です。小さな事で十分です。
そのような思い出そうとする行為が習慣となって、日々が良かった事に徐々に変わっていくかもしれません。そして、生き方もモノの見方も変わってくるかもしれません。