人は生きているわけですが、生きていく為にはお金が要るわけで、その為にお金を稼ごうとするわけです。
そして、お金を稼ぐために仕事をやっているわけです。生きていく為には、お金が必要という事です。
一方で、人は、例えば、スポーツ観戦に行くわけですが、スポーツ観戦に行って、具体的には球場まで行って野球を見に行って、そして、元気をもらうわけです。お金を払って元気をもらっているわけです。
生きていく為に必要なはずのお金を、スポーツ観戦に使うわけです。でも、確かにそれによって、野球選手を応援して、ライブでホームランを直に見て、そして、エネルギーをもらうわけですから、生きていく為には、エネルギーが必要だって事です。元気が必要だって事です。
野球選手にしたって、それを生業にしているわけですが、たくさんのファンに応援に来てもらって、声援をもらって、そして、それを力に変えてホームランを打つわけです。
これも、人から元気をもらっているというわけですが、とは言え、野球は、仕事としてしているわけです。
確かに、野球をする事でお金を稼ぎますが、野球が続けられるのはそれだけではなくて、ファンから元気をもらっているからです。
スポーツだけではありません。歌手だってそうです。歌手は好きで歌っているんでしょうけれども、もちろん仕事として歌っているわけです。仕事として歌いながら、ファンからの声援をもらって、元気を得ているわけです。
もちろん、ファンだって同じです。お金を払ってライブを見に行って、歌手の歌声を聴いて元気をもらうわけです。
お金は、人から人へとエネルギーを媒介しているわけです。元気を媒介しているわけです。
ボランティアだってそう。災害で大変な時、人はボランティアとして災害地に行くわけです。そして、実質的な事でも現地の人々に十分に役に立てるわけですが、それだけではなく、人に元気もあげるわけです。ボランティアに行く人自身も、きっと、災害で苦しんでいる人々との間で、エネルギーのやり取りを感じているわけです。
国も社会も、多くの人々も、そのような明確なニーズに対しては、お金を出すわけです。お金は必要なところに使われるわけです。そして、それとともに、人と人の間で、元気のやり取りをしているわけです。
確かに人はお金を稼いで、生きています。ですが、それは単に暮らしを成り立たせるために、また、食べ物にありつくためにお金を稼いでいるのではありません。
人は、お金を媒介にしながら、結局、エネルギーのやり取りをしているわけです。元気の渡し合いをしているわけです。それが生きていく事を十分に支えているのです。