余裕が無いと、いつも何か足りないように感じてしまいます。いつも足りないから、何かをさらに足そうとしてしまいます。足しても足しても、きっとまだまだ足りません。
実際、何かを足すと、一瞬足りない部分が満たされて、十分な状態になります。ですが、その状態に満足する間もなく、さらにまた、足りないと感じ始めてしまいます。ほんのさっき、十分な状態になったはずなのに、その次の瞬間にはもう足りないと感じてしまっているわけです。
問題なのは、言うまでもなく、足りない事ではなく、足りないと感じてしまう事です。足りないと感じる事が定常状態になっているという事です。
足りない状態、不足の状態がベースになってしまっていますから、いくら足しても足りません。何か食べて満たされても、またすぐ何を食べたくなってしまうわけです。
それって、要は、食べた事をすでに忘れてしまっているわけです。まるで、何も食べていないかのようになってしまっているわけです。
何も味を堪能していないから、食べたいという期待感だけで食べているから、食べた事すら覚えていない。そんな感じです。
だから、足りていないのではなく、足りているんです。十分に足りているんです。その認識を正しく持つべきです。
常に足りていないという状態がくせみたいなっていますから、その事にちゃんと気付いて、自分は十分足りているんだという事を認識するべきです。
その為にも、今すでに足りている事、十分持っているという事を、毎日のように振り返って認識するべきです。フィードバックの習慣です。
せっかく今まで、以前の自分が足りていないと感じていた事を、または、満たせていないと感じていた事を、十分になるようにやってきたんだから、それを忘れないように、ちゃんとその事を振り返るべきです。
これを習慣にするべきです。日々、何事もなかったように思うかもしれませんが、振り返る時間を作って、実際にフィードバックしてみて、以前には十分ではなかった状態が今は確かに十分になっている、十分持っている、という事を再認識するべきです。
そのように、今すでに十分持っているという事を正しく認識すれば、今の自分に、ある程度満たされて、足りないという状態が減少してきます。すでに十分持っているんだと認識が改まってきます。そういう事が凄く大事なわけです。
なので、毎日の習慣として、今までやってきて、今ちゃんと持っているという事を認識する。そういう事をやっていく事が大切です。そうする事で落ち着いてきて、心にも余裕が出来てきます。