毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

自分の内面の世界を豊かにする。

自分の中の内面の世界を豊かにしていく事は、人間にとって大事な事の1つだと思います。

 

人は生まれて間もない時、内面の世界はそれほど形成されていません。むしろ生まれて間もない時は外側の世界を吸収する事の方が多いです。そして、外側の世界を吸収しながら、少しずつ内面の世界が育っていきます。

 

人ははじめから、主体的な自己を持っているわけではありません。最初は自己も他者もありません。発達とともに、徐々に自己と他者の境界が出来ていきます。そして、主体的な自己が形成されるとともに、内面の世界が形成されていくわけです。

 

内面の世界は、自分の意志とは関係なく形成されていく場合もあります。知らず知らずのうちに形成される内面の世界もあります。

 

でも、それだけではなく、自分自身で内面の世界を形成させていく事も出来ます。

 

本を読めば、その本の内容が、自分の内面の世界が形成されるのを助けます。漫画を読んでも映画を観てもドラマを観ても何をしても、それらが自分自身の内面の世界に影響します。

 

人との会話も、内面の世界に影響します。良い会話も悪い会話もどんな会話でも、その事を吸収して内面の世界を作り上げます。

 

自分の見たものが、内面の世界を作ります。見るだけでなく、聴いたものも内面の世界に影響を与えます。触ったものも、その辺りの空気も雰囲気も、自分を取り囲む環境も、自分の内面の世界の形成に影響を与えます。その意味で、どのような場所にいるか、どのような人たちといるか、そのような事も影響します。

 

そして、自分自身が頭の中で考えた事も、自分の内面の世界を作ります。誰かと話をするとき必ず頭を使って考えますし、本を読むときも頭を使って読みます。何かをただ見るだけでも、同時に思考は働きます。色んな事を考えれば考えるだけ、それは自分の内面の世界に反映されます。

 

その意味では、色んな体験も記憶も、頭の中にたまったものは全て、内面の世界の形成に使われます。それらの記憶を再び呼び起こして思考の種として活用すれば、またそれらは内面の世界に反映されます。

 

もちろん、内面の世界は、自分にとって、自分の人生にとってすべてではありません。ですが、それでも内面の世界は自分の人生に大きな影響を与えます。常に、自分は自分の内面の世界に住んでいるわけですから。なので、自分の内面の世界をよく見て、よく知って、居心地良くし、豊かにする事はとても大切です。人にとって、最も大事な事と言えるかもしれません。