毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

諸法無我な人間。いかに感情が乱れ、頭が散漫になっても、今この瞬間を乗り切る。

感情が乱れたり、疲れを感じたりする時があります。頭も上手く働かない、計画通りに進まない。そんなときはとにかく今この瞬間を乗り切っていく事です。

 

諸法無我。色んな断片から成る私たちは、色んな要因によって頭が散漫になったり疲れを感じたりします。そして何より問題なのは、その要因が何なのかよく分からない、特定できないという事です。なので、どうにも手の打ちようがなく、どうしてよいか分からずに佇んでしまいます。

 

そのような状態が持続すると、あまりのパフォーマンスの悪さに、どんどんやる気も無くなって実質何も出来なくなってしまいます。そんなときは、根本的な手を打とうとせず、とにかく今をやり過ごす。今のこの瞬間を乗り切る事です。

 

1日に、1つでも何かが進めばいいんです。ちょっとした事でも1つ進めばそれで十分です。後で振り返ってみると、結局この1つの進歩が重要である事に気付きます。たったひとつ、ちょっとした事をひとつとにかくやる。それだけでいいんです。

 

感情の変化は今この習慣、無理に受け止めなくていいんです。疲れを感じて頭が回らない時、この頭の状態について今この瞬間、悩まなくていいんです。無理に解決せず、やり過ごす。乗り切る。あれこれ考えるのは1日が終わる頃でいいんです。場合によっては明日でもいいし、さらに言えば週末でもいいんです。今である必要はないんです。

 

今この瞬間、頭が回らないのは、もしくは、疲れを感じるのは、または、感情が散漫になるのは、今この瞬間に原因があるわけではないんです。昨日のせいかもしれないし、おとといのせいかもしれません。他人のせいかもしれません。色んな要因から成っています。諸法無我ですから、その要因は明確する事は出来ないんです。だからとにかくやり過ごす。とにもかくにもやり過ごす。今日という日を、どんなに頭が乱れていようと、パフォーマンスが低いと感じられようと、やり過ごすという事がどれだけ自分を前にムーブオンしてくれるか。

 

人間の仕組みというのはそんなに単純ではありません。いつの間にか、よく分からない要因の断片のようなもので今という状態を経験し、そして、いつの間にか、よくわかない要因で今という状態が解決されています。乗り切っています。そのような謎な人間の性質を引き受けて、でも、決してそんな事で諦める必要もなく、時が経つのも味方につけて、とにかく前に進んでいくんです。それが諸法無我である人間ではあり、人間の方法です。