毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

心が落ち着いている事が大切。諸行無常、諸法無我の世界から知恵が働き始める。

心が落ち着いている事は、とても大切だと感じます。日々は凄く慌ただしく、自分以外の何かに突き動かされているような毎日になりがちです。でも、周りにただ流されているだけでは、いつも苦しくなるし、心身がもたなくなります。だから、ただ振り回されるだけではなく、「自分」を取り戻す事が大事です。その最初が、心を落ち着かせることです。

 

心が落ち着いている事が大切なのは、今自分がどのような状態の中にいるかが分かりやすくなるからです。自分が、どのような状態の中、どのような環境に囲まれているか、どのような影響を周りから受けているか分からないと、ずっと振り回されっぱなしです。なので、心を落ち着かせることによって、自分と向き合う事が出来ます。自分を客観的に見る事が出来ます。そうした時、自分の置かれている状態に納得できます。理解できます。それだけで、自分を無駄に否定する必要もなく、無駄に責める必要もなくなって、心が楽になります。

 

世の中は諸行無常です。常に、移り変わっています。その中に身を置いているわけだから、どうしたって自分自身にもその変化の影響を受けます。その諸行無常の世界に身をゆだねるのも1つの生き方だし、というよりどうしたってそうなります。でも、その事を自然な事と受け止めると、自己否定も自責の念も無くなります。その状態になって、そこから何かを落ち着いて考え始められます。

 

確かに、世界は諸法無我の世界です。諸行無常の世界になって、自分という固まった存在はありません。周りの影響の中に自分もあって、自分もその一部となって世界が出来ています。そう思うと、色んな事は影響し合っているし、にっちもさっちもいかないと感じる事も、ごく自然な事です。でも、その事に気付かずに抗っていると、それは苦しみになります。

 

諸行無常の世界も、諸法無我の世界も、心が落ち着いていると、その事が分かります。その事が分かると、繰り返しですが、自分を否定したり、自分を責めたり、誰かのせいにしたり、世の中のせいにしたりするのも無くなります。

 

そういう状態になって、自分と他人、自分と世界は常に影響し合っていると分かってようやく、「さあ、どうしようか」という事が考え始められます。心が落ち着いて、心が楽になっていると、このように考える事が楽に出来ます。以前よりも、少しは良いアイデアが出てきます。以前よりも賢くなって、大きな視点で考えられるようになります。そこから、ようやく知恵が働き始めます。