毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

会話こそが良い人間関係のカギ!会社に行きやすくするには

最近、どこの会社もジョブ型雇用だなんだと言って、いろんな方法を導入して、いかに効率的に成果を出すか、良い人材を集めるかと、社内ではむしろ非効率なのではないかと思えるほど、働きにくくなっている組織や職場も少ないないのではないかと思います。そういう雰囲気が社内に充満してくると、会社に行くことが息苦しくなって、周りに安心して話す人もいなくなってしまって、しまいには孤立しがちです。信頼できる人や同僚がたとえいても、組織替えなどによって、もはや社内で会うこともなく、会う理由もなく、自然な人間関係や良い会話が生まれにくくなってきます。良い人間関係の構築は、会社での働きやすさにとって極めて重要です。そこで、そのような雰囲気の悪い組織や職場になっていると感じている今だからこそ、一人一人との良質な会話を丁寧に作っていくことによって、会社に勤めやすくしていくのがいいと思います。良い会話を作っていく、いくつかの事をお話しします。

 

会社で偶然誰かと話をするとき、それは、打ち合わせでも、そうでない時でも、"一期一会"だと思って、大切に会話をする意識を持つことです。いつもやっている打ち合わせだとしても、その一回一回の打ち合わせはもう2度と戻ってきません。大げさに聞こえるかもしれませんが、そのくらいの気持ちで、すべての人との会話の機会を一期一会だと捉えましょう。そうすると、意外と相手の独特な話回しや空気に気付いて、その人自身に愛着が出てきて、一歩進んだコミュニケーションが取れたりします。一回一回の人との出会いを無駄にせず、しょせん仕事上の付き合いなどと軽視せず、大事に会話をする努力をしましょう。

 

休憩時間やランチ時など、誰かと話をする機会があったなら、それは例えちょっとした時でもチャンスです。丁寧に会話しましょう。そのとき、意識したいのはしっかり"話を聞くこと"です。しっかり話を聞く方法としては、間を作ってあげることです。こちらからたくさん話題を振るのではなく、少し黙ってみたりして、相手に話をさせる機会を作るのです。多少緊張感が生まれたりもしますが、この緊張感はとても大事なのです。まさに一期一会の緊張感です。他の人とは作れない、自分とその相手との特別な緊張感です。相手に少しプレッシャーをかけているのではないかと気になるかもしれませんが、少し待ってみましょう。そうすると、相手は何かを話し出すと思います。その時、その人とのオリジナルな対話が生まれます。恋愛のような特別な意味ではなく、人間関係として、その対話は二人を特別にする何かになり、新しい関係性が構築されます。そうすると、次また会う時に、その人と話をすること必ず楽しくなります。そうやっていくことで、会社に居ることも楽しくなってくるはずです。

 

そして、そんな風に誰かと一期一会の会話をするとき、一生懸命努力して会話をすることです。言葉とは、お互いの思っている事、考えている事を伝え合う最も良いコミュニケーション方法でありますが、完全ではありません。言葉の性質上、さらに言えば、人間の性質上、自分の思っている事、考えている事、を完全に相手に言葉を使って表現して伝えることは絶対にできません。その前にまず、自分が思っていることを自分自身が完全に理解することもできないはずですし、それを完全な形で言葉で表現することもできないはずです。言葉は情報を交換するツールとしては最も有効なツールであるとは思いますが、不完全なコミュニケーションツールです。そして、相手が伝えようとする言葉を完全に理解することも不可能です。ある程度理解できても、100%はあり得ません。推測しながら理解に努めているはずです。ですから、ことばは不完全であり、誤解は必然的です。言葉は万能ではありません。その事を踏まえた上で会話に臨むわけです。そうすると、会話には努力が必要となります。お互いに誤解を含めながらなんとか意思疎通を図ろうとあの手この手と言葉を尽くして会話をするのです。それが人間の限界であり、同時に推論を交えながらでもかろうじて理解しあおうとする美しい営みなのです。その努力はかけがえのないものであり、二人の関係を必ず良いものにします。時には確かに言葉の性質上の誤解が生まれ決裂する場合もあります。でもそれが人間です。そうやって不完全なツールを駆使して会話を懸命に成立させようと努力をするのです。この努力は、かならず二人の関係において報われるはずです。

 

会話は人にとって実はとても大変な作業です。他のすべての動物たちも彼らなりの方法を駆使して会話をしています。人間も同じです。そうやって、一期一会の会話を大事にし、緊張感を作りつつも話を聞き、会話に全力を尽くす。それが良好な人間関係を育み、きっと会社勤めも楽しくなるでしょう。会社は多くの人がいます。そして、人との良い関係こそが会社に行きやすくする最も良い方法となるのです。