生命性を維持するという事は、それを支える関係性を大事にする事であると言えるわけです。つまり、生きる事は、関係する事によって支えられるわけです。
関係性とは、関わりという事であって、意志を持って関係するというのは、つまり、関わるという事です。自ら意志を持って、能動的に関わるという事が大事だという事です。
意識を何かに集中する。これも、関わる事のひとつであり、言い換えでもあるわけです。
関わるというのは、人との関わりに限定されるものではありません。
自分自身が関わる対象というものはありとあらゆるものがあって、その対象に意識を向ける事が、その関わりの1つと言えるわけです。
ですから、対象は何であれ、意識をそれに向け、集中する事です。集中して取り組む事です。そういった事が関わるという事であって、そうする事が生きる事につながるわけです。
より意識を対象に集中させる事が、生を感じる事につながるわけです。
また、関わるという事に焦る必要はありません。周りに関わるものが見つからない、もしくは、自分は関わりの対象が持っていない、などと言って、慌てる必要はありません。
関わる対象は大それたものである必要はありません。そもそも、人は何かと関係しているわけですから、その関係性をひとつずつ見直して、丁寧にその関係性について考えてみたらいいんです。
その関係性を改善してもいいし、より大事にしてもいいんです。関係性を変えてもいいんです。いずれにしても、その関係性についてどうするか、考える事です。
そういった自分を成り立たせている関係性について、ひとつひとつ見直して、意識を向けていく。そのような行為の中に、また、そのような行為の結果に、より良い関わりが現れてくるんです。
自分自身というものは、それ単体では無いわけですから、自分自身にはこだわらずに、ただ考えている事に、また、ただ関心のある事に、意識を向けたらいいんです。
意識を向けて、意識を集中させていく事で、そこにより関わりが生まれてくるわけです。
関わりが生命の本質であるわけです。生きる事の本質であるわけです。ですから、関わるという事に意識を向け、自分の集中をその関わりの対象に向け、丁寧に向き合っていく事です。
そうしていく事によって、関わりがより良い関わりに改善されていって、新たな関わりに変化していきます。そのようにして、関わりというものを大事にする。ちょっとした関わりでいいんです。それらを大事にしていく事が生きるという事です。