より良く生きていく、つまり、ウェルビーイングな生き方をするためには、自分自身の生命性を維持する事、向上させる事が重要なわけです。
ですから、自分自身に強くこだわるのではなく、自分自身を支えている、もしくは、自分自身を成り立たせている相互依存の関係性とは何なのか、それを大事にする事が重要です。
自分と関係しているものはいっぱいあります。人間関係は自分を支える相互依存の関係性の代表的なものです。
自分自身は、色んな人間関係によって支えられているのであって、そのひとりひとりの関係性を、互いにより良くなるように、構築していく事が重要なわけです。
人との関係性が自分自身の生命性を高めるわけです。
人同士の多様な関係性も重要です。家族の関係性も、仕事上での関係性も、友人関係も、あらゆる関係性が、自分自身の生命性を高めます。
人同士でなくても、自分を支えている関係性はいっぱいあります。ひょっとしたら、動物との関係性もあるかもしれないし、植物との関係性もあるかもしれません。
また、モノとの関係性も、自分自身を支える重要な関係性かもしれません。
自分の興味、関心事、趣味みたいなものも、自分の中の関係性のうちかもしれません。
自分の考えや思想、想いも、自分を支える関係性のうちかもしれません。
自分なんてものは、自分単体では成り立たないわけで、自分を取り巻く関係性、もしくは、自分を支える関係性が、自分を浮かび上がらせているわけです。
自分の感情との関係性も、関係性のうちかもしれません。自分自身が、ちゃんと自分と向き合い、自分を認識して、より良く自分と関わっていなければ、自分自身の内面性は構築されないかもしれません。
自分の身体との関係性も、関係性のうちかもしれません。自分は明らかに自分の身体によって成り立っているわけですから、自分の身体との関係性をないがしろにすると、自分の生命性が下がってしまうかもしれません。
そのような意味で、自分自身を支えている関係性が大事なのであって、自分自身はその結果として存在しているという事です。
ですから、自分自身にそんなにこだわらなくていいんです。自分の事ばかりにならなくてもいいんです。自分自身には、自分を取り巻く環境があって、自分を支える関係性があるわけです。ありとあらゆる関係性があるわけです。
そういったものをちゃんと認めて、大事にしていったらいいんです。そういった関係性のひとつひとつを大事にしていったら、それが自分自身の生命性を向上させるんです。それが、ウェルビーイングな生き方につながるんです。