毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

質の良いおしゃべりが人間関係を良くする

人間は、今も昔も、おしゃべりを営みとしてきました。鳥や猿も、見ればまるでおしゃべりをしているように思えてきます。あらゆる動物の中でも、人間のおしゃべりは高度で、これにより人間社会や歴史、文化を構築してきたと言って良いほどです。

 

最近、引きこもりという言葉が流行って20年ほどは経ったように思いますが、個人の時代と言われるようになって、独りの時間を過ごす事が増えてきたように思います。ですが、一方で、人間社会はつながりが大事だとも言います。でも、とにもかくにもつながれば良いとは思いません。個人の時代がある意味期待されるのも、人間関係が密でつながり過ぎたり、インターネットなどのメディアの影響で、人間関係がストレスになってきたりしているのも事実があるからだと思います。人は人間関係に疲れているのです。

 

とは言っても、人間はおしゃべり無しでは営んでいけません。人間とおしゃべりは人間社会を育む原動力だからです。

 

そういうわけで、おしゃべりは、やっぱり人間関係をよくするのに大事というお話をしたいと思います。そして、”質の良い”おしゃべりをするという事がとても大事だという事です。質の悪いおしゃべりはむしろ人間関係を悪くします。

 

まず、人とおしゃべりをすると、元気が出るという事です。元気の出ない日に、朝から重い気持ちで会社に行ったとしましょう。そこで、誰かと、ほんの少し雑談をする機会があった場合を想像してみてください。ほんのちょっとの出来事なのに、ちょっと気を張ったせいもあってか、活性化しているんじゃないでしょうか。おしゃべりとは、人間の活動にとって高コストな事だと思います。エネルギーを使います。でも、それは運動をするのと同じで、元気がある証拠です。おしゃべりは体力やエネルギーを費やしますが、人の元気を維持する営みです。

 

そして、おしゃべりは、好きな人、気の合う人、とするのが一番です。嫌な人とおしゃべりするのはマイナスです。嫌な人とはおしゃべりしない方が絶対に良いです。元気が奪われます。

 

3つ目に言いたい事は、上でも言いましたが、質の良いおしゃべりを心がけるという事です。会社や世の中の批判や愚痴ばかりになると、だんだんと疲れてきます。教養の高いおしゃべりの方が良いです。そして、相手が元気になりそうなトピックを選んでおしゃべりする余裕が大事です。自分だけが楽しくなるような自分よがりのおしゃべりは、相手を嫌がらせて疲れさせるので、質の良いおしゃべりとは言えません。そして、おしゃべりの時間も適度の時間で行うのが良いと思います。長すぎると自分も相手も疲れてしまって心地良くなくなります。適度なところでやめて、次の機会にとっておくくらいが良いと思います。また、ただ楽しくて、明るくて、盛り上がれば良いというものではありません。お互いの状態や気分に気を使いながら、適切な言葉を使って、穏やかに、優しく、丁寧に、おしゃべりをする事が大事です。一期一会のように、ひとつひとつのおしゃべりを、格別なものになるように心がけるのが良いと思います。

 

おしゃべりと言うと、ただひたすらに誰とでもいつでもどこでもお話しする、という事ではありません。やはり、質の高いおしゃべりを目指すべきだと思います。そうしていく事によって、元気が出てきます。そして、おしゃべりの相手ももちろん大事です。きっと、人間関係もより良いものになって生きやすいなっていくと思います。