「問題だ。」日々、色んな事で問題を感じていると思います。「あれも問題だ。」「これも問題だ。」ですが、本当にそうなんでしょうか。
問題というのは、そう設定されたからには、解決されなければなりません。解決されないとしても、解決されるべく取り組まれるべきです。問題は、解決されてこそ問題であり、解決される事を待ち望んでいます。そうでなければ、問題として掲げた意味がありません。
もし、問題が問題として依然としてそのままの状態に放置され、いつまでも何も手つかずに解決されるままずっとあるとしたら、それは問題とは言えないかもしれません。
実際、問題として掲げるべきではないかもしれません。それは、「問題だ。」と言ってしまっていますが、その状況は問題として取り扱う状況ではないかもしれません、単に、言葉の使い方を間違えているだけかもしれません。
それは、問題ではなく、単に、「嫌な感じ」かもしれません。「問題だ。」と心の中でつぶやいてしまった言葉を、「嫌な感じがする。」という言葉に置き換えると、案外成立するかもしれません。
もしくは、それは問題ではなく、「何か不安を感じる。」かもしれません。
それって要するに、何か嫌な感じがして、何か不安を感じていて、そういった事を「気にしている」という事かもしれません。
ただ「気にしている」だけで、具体的な「問題」でも何でもないかもしれません。
人は、何かにすぐに反応して、気にして、囚われてしまいます。この感じが、嫌で、不安な場合、それを「問題だ。」と心の中で言ってしまうわけです。ですが、言葉使いが間違えているだけで、実は気にしているだけではないか、という事です。
ただ、確かに、嫌な感じで、不安な状態のまま、何の対策もせずに気にしているというのは、良い状態とは言えません。ずっと気にしているままでは、心がずっと安定しないし、ストレスがたまり、身体も疲労します。
だから、それこそ、気にしている事を、具体的な「問題」にまで昇華させることが大切です。問題として取り扱えば、それは、そのまま解決に向かう事が出来ます。問題と解決はある意味セットですから。
その意味で、何でもかんでも問題にせずに、これというものだけ、解決する問題として取り扱う時だけ、「問題だ。」と言うようにすべきです。
日々は問題でいっぱいのようで、そうではありません。実は、嫌な感じとか不安とかに囚われて、気にしているだけです。ただ、気にしている状態はあまり長く続けても苦しいだけなので、ちゃんと問題にまで昇華させて、そして、問題を解決する事にコミットするのが良いと思います。