毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

味わい尽くす事が人生の始まり。

世の中には、色んなものがあります。それらを味わう事。生きていく上でとても大事な事だと思います。味わうこと無しに、どのようにして生きていけるでしょうか。

 

食事は、味わう事の分かりやすい例ですが、食事を味わうこと無しにする事は基本的にはありません。お腹が空いたので、とにかく食べられるものを腹の中に入れる。そのような食べ方もあるかもしれません。ですが、それでも、食べ物を口の中に入れて、舌を介して胃の中へ入っていくとき、意図しなくても味わってしまいます。そして、美味しいと感じます。それで美味しければ、また食べたいと思うし、そうしているうちに、味わう事の楽しさを覚えてしまいます。

 

味わうとは、食事だけではありません。音楽だってそう言えます。音楽を聴いていると、心地良く感じられます。楽しい場合もあるし、悲しみを感じる場合もあります。感情が揺さぶられるわけですが、このプロセスも音楽を味わうと言えます。その曲の味を知ってしまったら、また同じ曲を聴きたくなります。何度も聴きたくなります。また、違う曲も聴きたくなります。そうやって、音楽を味わう事を覚えます。

 

読書も同じく、味わう事が出来ます。本には単に文章が書いてあるだけと言えばそうですが、文章を読み進めていると、その内容の面白みや哀しさが伝わってきます。何かを感じます。その作品世界を想像し、その体験を味わい尽くします。読書の過程も、何か心が動かされ、まるで人生のように、その先が気になります。そのようにして、読書の味を覚えるわけです。

 

要は、味わうとは、体験の事です。人は体験を通して、人生を形作っていきます。体験から多くを学び、人生を自ら形作ろうとします。ですが、多くを学ぶために何かを体験しようとしているわけではありません。体験そのものを味わいます。味わって、心が動かされ、感情が揺さぶられ、体感的に心地良さを知るわけです。その味わうという体験が、自然と自分の人生をその先に導いていくわけです。自ずと人生を形作る力になっていくわけです。

 

味わえることは、世の中にたくさんあります。それらは大きな事である必要はありません。目の前にあるちょっとした事で十分です。手に届く小さな事で十分です。それらを味わい尽くす。その事がとても大事です。

 

味わい尽くさなければ、人生は始まりません。人生を始める事が出来ません。でも、小さな事でも味わいつくしたなら、それは自分自身を突き動かす大きな力になります。