「新結合」というワードが、シュムペーターのイノベーションにはあります。経済に関する事としてこのワードは出てきますが、それに制限しなくても、生きていく中で、多くの事に対してこの新結合は当てはまるように思います。新結合ですから、要は、新しい事をしたらいいんです。
イノベーションとは要は新しい事です。新しい創造の事です。新しい創造はどんなことにでも当てはまるんです。
何か新しいものを作るという事は、それこそイノベーションであり、新しい創造なわけですが、別にモノに限った話ではありません。新しい事でもいいんです。何か新しい事もするのもイノベーションのうちです。
新しいアイデアもイノベーションのうちです。何か新しいアイデアが生まれたら、それをメモでもして大事にとっておくことは大事です。いざという時に使えます。
アイデアに似ていますが、新しい考え方でもいいんです。新しい考え方を思いついたら、それも実践につなげたらいいんです。新しい考え方は基本的に少しずつ自分の行動に浸透し、影響します。どんどん新しい考え方を取り込んでいったらいいんです。
考え方という意味では、考え方は言葉にも影響を与えます。その意味で、人との話し方も変わってきます。それは大きな変化です。新しい話し方が身につくと、人との関係性も良好にできます。以前より、より良好な関係性を構築できます。これはとても望ましい事です。
関係性は、主には人との関係性ですが、何もそれだけとは限りません。モノとの関係性も関係性のうちです。世の中にはありとあらゆるものがあります。それらとの関係性を少しでも変えていくというのは、自分自身にも何らかの新しい変化を与える事になって、とても良い循環です。まさに、諸行無常とはこの事です。
新しい創造や新しい関係性というのは、単なる変化の循環とは違います。新しさが変化に含まれている分だけ、必然的に循環に新しさが加わります。それは単なる円状の構造ではなく、らせん状の構造です。つまり、進化的という事です。変化、発展、進化という感じです。
人間自身は新しい創造をしていく事によって、新しいゲシュタルトを紡ぎ出していると言っても良いと思います。ゲシュタルトは人間が常に行っている事です。新結合の連鎖は、ゲシュタルトの連鎖によって生まれます。まさに人間的な活動です。
そういうわけで、新結合とはイノベーションであり新しい創造なわけですが、それは人間らしい活動であって、新しいゲシュタルトを作るように、関係性やアイデアをどんどん新しくしていったらいいんです。
