毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

みんなの「心の借金」に追い込まれて苦しむ。働くときに役立つ認知の修正。

ここで言う「心の借金」とは、実質上のお金の事ではなく、心の中にある不足感、欠乏感、そして、それがつらいから、そのマイナスをどうにかしてゼロに戻そうとする追い込まれた心の状態です。その事を、「心の借金」と言っています。

 

会社で働いていると、この心の借金に振り回されて、いつも大変な思いをする事になります。

 

心の借金は自分の中にもあります。仕事をしていて、やらないといけない仕事がある、でも、時間が足りたい、という状態です。いつも心は追い込まれていて、忙しい状態です。ここでの問題は、この不足状態、欠乏状態を感じている事であって、その事そのものではありません。欠乏を感じているから、それを何とか無いものにしないといけないと、気持ちが急かされている事です。マイナスをゼロに。

 

そういう時は、ひと呼吸おいて、冷静になって、自分を客観的に見て、欠乏していない事に気付く事です。もしくは、確かに時間はないけれども、自分が想像するほど追い込まれていないし、実は十分時間があり、自分の中にも余裕がある事に気付く事です。欠乏した心の状態を、余裕の心に状態に変える事です。心の借金は言うほどなくて、意外と心の貯金はあるという事に気付く事です。

 

実際、自分の中で、勝手に自動予測する事で欠乏を大きくするという錯覚を引き起こす認知のシステムがあります。自分の中の錯覚は、認知の仕組み上普通に起こっている事で止める事は難しいです。でも、客観的にその事に気付いて認知を修正する事は可能です。

 

そして、働いていると、周りの人たち、みんなにも「心の借金」があります。周りの人たちとの関わりの中で、その人たちの「心の借金」に気付きます。そうすると、みんな仕事上マイナスをゼロに戻さないといけないですから、追い込まれていて、「何とかしないと!」と苦しんでいるし、「何とかしてくれ」と求めています。このみんなの「心の借金」に反応して、自分の中に取り込んで、自分も心の借金を作ってしまいます。働いていると、みんなとの関わりの中で、みんなの心の借金を感じますから、これが働いているときつくなってきます。

 

そして、問題は、みんなの心の借金という認知上の錯覚です。自分の中で、みんなが心の借金をしているという事に勝手に気付いて、もしくは、錯覚します。この錯覚によって自分の中で、心の借金状態になってしまって、このマイナスをゼロに戻さないといけない、という感じになって、追い込まれてしまいます。この錯覚のしくみが問題です。

 

なので、自分だけでなく、みんなの「心の借金」の問題で欠乏感を感じて苦しいんでいる時は、認知上の錯覚の問題を思い出す事が良いと思います。実際以上の借金を膨らましています。もしくは、誰もそんな借金は感じていないかもしれません。勝手に、錯覚によって心の借金を自分の中に創造しているかもしれません。