毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

仕事は恋愛と同じ。競争システムに惑わされず、愛するように仕事をする。

会社に勤めていると、まるで競争社会の中で働いているように感じます。社内でも、評価システムによって競うように仕事をしているように感じます。確かに世の中を見ると、どこでも競争の仕組みが働いています。歴史を振り返っても、戦争や国家の成立などを良い例ですし、スポーツも基本的に競争のシステムになっています。でも、スポーツ選手が競争を目的としてそのスポーツに取り組んでいるかというと、そういう感じでもありません。どのスポーツ選手も、そのスポーツと向き合って、自分の事として取り組んでいます。それを通して競争しているのであって、競争をするためにスポーツに取り組んでいるのではありません。

 

そうやって捉えると、外から見ると競争のように見えるシステムは、実際は競争をしているわけではないのではないかと思います。結果的に競争になっているのであり、マクロに見ると競争という現象が生じているという事です。資本主義経済のシステムも、企業間の競争が本質ではなく、企業の価値創造が本質であり、それに伴って、業界全体で競争という現象になっているだけだと思います。逆に回り込んで考えて、競争を目的にして、競争の戦略から企業間の生存競争に勝ち残る事ができるのかもしれませんが、それではもはや価値創造の目的とはかけ離れています。そうなると、企業内で社員は疲弊していくように思います。

 

恋愛はどうかと言うと、人によっては競争と言うかもしれません。でも、恋愛をしている人は、周りの人と競争はしていないと思います。相手の事を好きだから恋愛をしているわけで、恋愛競争によって相手を獲得したわけではありません。そういう恋愛はたいてい上手くいきません。これと、仕事も同じではないだろうかと思うわけです。

 

恋愛では、相手の事を大事に想ったり、相手の事をよく見ようとしたり、理解しようとしたり、相手との関係性をより良いものにしようとします。そして、自分の中で相手への恋愛する気持ちを大事にして、自分の事のように相手への愛を育てていきます。恋愛とは、相手との事でもありながら、自分の事でもあります。

 

人々がしている恋愛は、全体としてみると競争をしているように見えます。確かに人の数には限りがありますから、競争の面もあります。でも、実際に、恋愛をしている人たちは競争をしているわけではありません。

 

そのような意味で、仕事も恋愛と同じで、自分の取り組んでいる仕事を大事にして、仕事をよく見て、理解しようとして、仕事を自分の事のように想って育んでいく事が本質であるように思います。

 

恋愛する事もそうですが、人間にとって、愛するという事が、あらゆることにおいて本質的な事のように思います。人に対しても、仕事に対しても、物事に対しても、何でも。自分に対してもそう。自分を愛する事も、とても大事です。

 

そういうわけで、仕事をする事に関して、まるで競争のシステムの中で評価を気にしながら競争する事を本質として仕事をするのではなくて、愛する事を本質として仕事をするのが良いように思います。