毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

ネガティブな気分は放っておかず、積極的に思考を介入し、身体を動かす。

憂鬱な気分など、ネガティブな気分は、放っておくと自然に、自分の頭の中の嫌な経験や過去の事と結びついて、どんどん辛くなる事があります。ですが、気分は、感情としては、身体的な事や生理的な事に強く関連する情動と比べると穏やかなもので、案外思考によって、自分自身が自然に浸っていた気分を、別の事に注意を向けさせる事によって、ネガティブな気分をストップさせることが出来ます。なので、ネガティブな気分は、積極的な思考の介入によって止める事が大事だと思います。

 

色々と言葉の定義はあると思いますが、気分は英語ではMoodと表記され、比較的感情としては比較的程度の低いもので、何か注意が向く事があれば容易に消え去るようなものですが、情動は英語でEmotionと表記され、上に書いたように、身体的な事や生理的な事に強くつながっています。強い怒りや苦しみは、心拍数や表情にも容易に現れ、自分でもコントロールが難しいものです。感情は英語でFeelingと表記され、気分と情動を合わせたようなものと言えますが、思考という観点から、意識的なものが思考だとすると、無意識的な思考が感情という定義もあるようです。

 

また、最近の脳神経科学的な研究では、一般に神経細胞の活動電位の発生は、神経細胞間のシナプス間隙を介した発火現象で生じ、それは100mV前後の変化で電位差としては比較的大きなものですが、神経細胞の周辺の領域で、シナプスを介さない神経細胞間での1mV程度の変化が生じているというものもあり、それがMoodを支配しているのではないかという事です。そして、このMoodの周波数は、活動電位のものに比べると非常に遅く、ゆっくりとした脳波のものに相当するという話です。

 

こういう観点から、気分(Mood)は非常に弱くゆっくりとした電位の変化のゆらぎに相当すると考えられ、脳内ではちょっとした変化、例えば、気分が変わる、注意が向く、何かを考える、みたいな事で容易に気分は変わってしまうものだという事になります。

 

そう考えていくと、ネガティブな気分でつらいという場合も、意識的に思考を介入させれば、その気分は切り替えられることになります。その意味では、テレビを観るとか、人と会話するとか、何か雑事をするとか、何かに注意が向くように仕向けるというのも効果があるという事です。

 

そういう意味で、ネガティブな気分の時はそれに無駄に浸らず、身体を動かして、家事をやったり、歩いたり、体操をしたり、筋トレをしたりするのは良いと思います。水を飲んだり、深呼吸したりするのも効果があると思います。

 

そして、すぐ行動できるようになるにも、普段から体調をある程度整えて、身体を動かす事を生活の習慣にしていく事が大事になると思います。

 

そんなわけで、ネガティブな気分は、放っておくとネガティブな反芻思考や自動予測につながってつらさが増幅しますから、意識的に積極的に思考の介入をしたり、身体を動かしたりする事が大事だと思います。