毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

いつもダメな自分。「今ここ」・「自分」を大事にする事は、「足るを知る」事から始まる。

ウェルビーイング(Well-being)を向上させるために、「今ここ」や「自分」を大事にする事がとても大事だと思っています。

 

これまでの過去やこれから先の未来に囚われて、「どうしたら、これまでの自分よりもっと良く出来るんだろう」とばかり考えていても、なかなか上手くいきません。今の自分を大事にしていていない、つまり、自分を見ていない、自分をないがしろにしている状態なので、分かりやすく記憶に残りやすいはっきりとした自分を想定して、「そうなるにはどうすればよいか」ばかり考えてしまって、逆に、ダメだったこれまでの自分、これから先ちゃんとした自分になれない事に残念に思ってしまって、不安感や焦燥感、ネガティブな感情を抱いてしまいます。デフォルトで、ネガティブなバイアスがかかってしまいます。

 

心理学では、自分をRemembering SelfとExperiencing Selfとに分けて、経験する自分を大事にする事の重要性を言っています。

 

なので、「今ここ」の一瞬一瞬を大事にして、ちゃんと今いる自分、今ここにいる自分に気付いて、大事にしていく気持ちが出発点になると思っています。

 

自分を大事にするというのは、今までの自分をダメだと否定して自分をマイナスの地点に置くのではなく、今の自分を「ゼロ」の地点に置く事だと思います。

 

今までの自分を認めて、受け入れて、今の自分をよく見ていくと、今の自分が所有しているもの、身につけてきたものに気付きますから、それらを大事にする気持ちが出てきます。それが自分を愛する気持ちなのではないかと思います。

 

今の自分をないがしろにしていると、自分がいつもマイナスで、ゼロに持っていく為にハイジャンプしないといけなくなっていて、追い込まれていて、それはどうしたらよいかと悩み、どうしてよいか分からずに途方に暮れてしまう状態になります。それは、基準が自分以外のものになっていて、それと比較して、いつも足りない状態と感じてしまっているからだと思います。

 

「今ここ」を大事にして、自分を大事にしていくと、いつも足りない、不足の状態ではなく、それなりに足りている自分に気付けます。「足るを知る」とはそういう事だと思います。今の自分は満足できる状態にある事を認識する事です。そう認識できると、いつも足りないマイナスの自分から、すでに満ち足りているゼロの自分になれます。

 

ゼロの自分になれれば、自然と自分のやりたい事をやり始めるんだと思います。他の何者かになろうとするのではなく、ただ自然に任せて、自分がただ気持ちの赴くままに何かをやるんだと思います。

 

「今ここ」、「自分」を大事にせず、周りの事、世の中の事ばかりに目が行って、振り回されていると、現代は容易に自分を見失って自分をないがしろにしてしまいます。なので、自分はすでに足りているという事に気付いて、マイナスの自分からゼロの自分になって、その状態から始めるのが良いと思います。自然と良い方向に動いていくと思います。