毎日の習慣や哲学の実践をつづるブログ

毎日の習慣、考えている事、実践について、基本哲学好きとして、とにかく書き続けています。

瞑想の習慣で生活を整える。サリエンスネットワーク・冷静さを取り戻す・内省

毎日、調子が良い時もあるけど悪い時もある。でも、仕事や家事、色々とやる事もあって休憩したり、遊んだりする時間も取れない。気づいたら、心身が疲れている。こんな感じの毎日になりがちですよね。私は少なくともすぐこうなります。

 

こういう感じだと、なかなか、自分が疲れているとか、忙しくなっているとか、気付きにくいと思います。だから、それに対して対処もできず、生活全般のパフォーマンスが下がったり、メンタル面は調子を崩してしんどい日々になったりします。

 

こういう状態から抜け出して、生活を整えていく方法として、私はやっぱり瞑想をお勧めしたいと思っています。

 

そういう事もあって、私自身先月から、毎朝瞑想に取り組んでいます。仕事に行く前に10分から15分程度ですが、それだけでも生活がより整ってきたように感じています。まだ、集中して上手くやれているという感じはしませんが、それでも効果は感じています。

 

そこで、私が思う、瞑想の習慣で生活を整う、という事について、瞑想による脳のモードの使い方、冷静さを取り戻す習慣、内省する習慣、の3本立てで、お話ししたいと思います。

 

まず、瞑想による脳のモードの使い方についてお話しします。瞑想しようとするとき、目を閉じて呼吸に集中したりして、瞑想状態に入っていこうとします。日常では、脳はデフォルトモード・ネットワーク(DMN)の脳モードになっています。まさに、デフォルトの状態です。周囲で何か音がすれば反応して、意識をしていなくてもその状態にあるような脳のモードです。周囲の外界の事だけでなくても、頭の中で何かに囚われている事があれば、それに無意識に囚われ続けるのもある意味DMNです。そして、頭で論理的に考える時に使う脳のモードを、セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CES)と言っています。ただ脳を何も考えずに無意識の状態にしているDMNとは違い、意識的に、何かを考えたり、判断したり、決定したりしていて、それなりに脳に負荷がかかっています。

 

普段の生活では、このDMNとCESのモードが多いのではないかと思いますが、瞑想では、客観的に自分の内側を観るサリエンス・ネットワーク(SN)のモードになっています。SNの脳モードでは特に何も判断せず、ただ客観的に自分を観るだけです。普段の生活でも、落ち着いているとこういう状態に持っていく事ができると思いますが、忙しく余裕なく過ごしていると、このような脳モードの使い方は忘れがちです。このSNのモードでの脳の使い方を毎日の習慣にしていると、あるモードでの脳の使い過ぎ、疲れすぎを抑えて、脳の違う使い方をする事で違う活性化がうまれてきます。特に、SNの脳モードは、頭の中で考えていたり、思っていたりする事を客観的に観察して把握して、今まで考えていたことを修正したり、反省したりして、頭を切り替えやすくしてくれますから、実際に、生活の中でやっている事を整理できるモードとして適していると思います。そのような脳のモードの使う習慣を、毎日の瞑想によって身につけられるというのは、生活を整えていくためにとても有効です。

 

そして、冷静さを取り戻す習慣を作ることが出来るという事です。毎日忙しいと、冷静でいる時間が本当になかったり、イライラしたまま過ごしたり、時にはつらい気持ちで不安の中で過ごしたりする事ってあると思います。でも、瞑想を習慣にする事によって、ゆっくりした呼吸で自分を集中していく事によって、心が落ち着いてきます。脳も頭も落ち着いてきますから、喧騒の日々から頭が抜け出して、心に静かさを取り戻せます。余裕がない状態、不安に囚われた状態では、脳はずっとノルアドレナリンを出しながら働き続けているような状態ですから疲れています。そして、それにも気付いていませんから、疲れは持続してどんどん疲弊してきます。その為にも、瞑想によって冷静になって、その持続的な脳活動を抑える事は疲れを癒すとても良い習慣になると思います。

 

最後に、内省する習慣です。上でお話ししたSNの脳モードの話と重なりますが、毎日内省すると、常に自分がどのような状態にあるのか、何に最近囚われているのか、不安に感じているのか、嫌だと思っているのか、チェックできます。そうやって、自分を毎日チェックする機構を習慣化しておくことで、現在の、そして今後の生活をどう整えていくのか、どう変えていくのか、何をやめた方がいいのか、考えやすくなります。常に、瞑想によって内省して、自己理解を進めていく、非常に大事だと思います。私はまだ朝の瞑想では雑念だらけですが、自分がいかに仕事の事や人間関係の事で囚われた日々を過ごしているかは、その絶え間ない思考の断片からでも把握できます。だから、最近の仕事の仕方をこう修正しようとか、少し仕事の量を抑えようとか、対策も打てます。そうやって生活、仕事、家事の仕方や習慣を、瞑想による内省によって整える習慣になります。

 

いかがでしょうか。今回は、瞑想を習慣にする事で、SNなどの脳モードによる脳の使い方、冷静さを取り戻す習慣、内省する習慣、が身につく事により、生活を整えていく事が出来るというお話しでした。まだ、私自身十分な瞑想に至っていないとは思っていますが、生活の基盤になりつつあります。これからも瞑想を続けていきたいと思っています。